増加する特殊詐欺の被害を未然に防ごうと、山手警察署は7月13日、三溪園の鶴翔閣で「特殊詐欺被害防止高校生サミット」を開催した。横浜立野高校と横浜緑ケ丘高校の生徒会の生徒5人が参加。SNSの活用法や、学校の授業への取り入れ方など、アイデアを出し合った。
県内の特殊詐欺の被害状況は5月末時点で、認知件数が前年より173件増の643件。被害総額は約13億800万円で前年比で約4億9600万円増加。うち60歳以上の高齢者が被害全体の9割以上を占めるという。
この現状を踏まえ、高校生たちは、警察が行う被害防止対策について意見を述べ、高齢者を被害から守るためにすべきこと、学生として協力できることなどを、山手少年補導員連絡会会長や警察本部生活安全総務課員などと議論した。
椎名啓之署長が発案し企画。元々同署と連携のある立野高校に協力を求めたところ、教員同士の繋がりで緑ケ丘高校の協力も得られることとなり、サミットという形に至った。
今回参加した高校生は、立野高校の富田翔伍さん、馬場愛梨さん、芦田友佑さんと、緑ケ丘高校の三浦寛敏さん、武藤琢磨さん。SNSの活用について「若者に発信するのなら、ツイッターだけでなく、インスタグラムのストーリー機能も使って発信した方が良いのでは」などの意見が出た。また、高校生が詐欺の被害状況を知らないことを挙げ、授業に取り入れたり、ATMの近くに高校生が作成したポスターを貼り出すなどの案も出た。
会議を終え、緑ケ丘高校の武藤さんは「詐欺防止について考える時間を設けることで、身近な犯罪だと感じることができた」と感想を述べた。椎名署長は「様々な柔軟なアイデアを出してもらった。実現できるものを検討し、被害防止につなげていきたい」と話した。
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