山中竹春市長と地域活動を行う市民が対話する「市長と語ろう!」が3月15日、ベイサイド新山下自治会集会所で行われた。同自治会の「ひとり暮らし高齢者見守り世話人会」(松澤秀夫会長)のメンバー約20人中、9人が参加。地域の支え合いによる見守り活動の現状を市長に伝えた。
同会はひとり暮らし高齢者の孤独死が増えたことをきっかけに2020年10月、住民らがボランティアで発足。同集合住宅内に住む70歳以上のひとり暮らし高齢者を対象に、日常の見守りや健康・安全をテーマにした講習、昼食会などを定期的に開き、顔見知りになることで相談しやすい関係性を築いている。
孤独死の早期発見も
中区では、65歳以上の高齢者のひとり暮らしが全世帯の約18%を占め、近所付き合いが少ない集合住宅に住む高齢者も多いことから、孤独死や緊急時の安否確認が課題になっているという。
意見交換の場では、希望者には鍵を預かり緊急時に入室確認する仕組みや新聞配達員との連携、実際に孤独死を早期発見できた事例が紹介された。松澤会長は「鍵をお預かりしたからには見守りをしっかり行っていきたい」と話し、今後は70歳未満のひとり暮らしにも対象を拡大していくことなどを目標に掲げた。
山中市長は「地道な声がけなど皆さまの日々の積み重ねでひとり暮らし高齢者の見守りができているのだと改めて実感した。担い手の課題はあるが、他の地域でも展開していけたら」と話した。
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