南区などで青少年の居場所づくりなどを行うNPO法人教育支援協会南関東の理事長 岩間 文孝さん 南区在勤 48歳
子どもは地域の宝
○…子どもの居場所づくりに関わり続け、30年近くが過ぎた。その中で感じたのは「地域の重要性」。「義務教育が終わると、支援を必要としている子が見えにくくなる。子どもが当たり前に地域とつながっていれば、見えにくさが軽減されるのでは」と話す。一方、南区は子どもと真剣に向き合っている人が多い印象だとも。「子どもは地域の宝という意識で、連携していきたい」
○…新潟県出身。体育教師を目指していた学生時代、渋谷区で中高生の居場所づくり団体が立ち上がり、勉強そっちのけでボランティアに打ち込んだ。居場所に学校の教師が来た時、子どもの表情が一変したのを見て、「素の子どもと付き合うのは、教員の立場だと難しい」と感じ、卒業後もそのまま活動を続けた。「外から見ればフリーターだったかもしれないが、今から思えば充実した20代だった」
○…2015年ごろ、挑戦の場を求め横浜へ。フリースクールの立ち上げなどを経て、同法人に入った。これまでの人生で恩師と慕う人は4人。「いろんな話をしてくれて、育ててもらった。もらったものを社会に還元しないと」と話す。先日、事務所にかつて関わった子が訪ねてきた。「『手伝ってもいいよ』と言ってくれて。僕が引き継いだものを感じ取ってくれた高校生がいることが嬉しい」
○…2021年に法人の不正受給が発覚し理事長を引き受けて以来、立て直しに努めてきた。「現場が大好きなんですけど、誰かが運営をやらないと」と苦笑い。「地域や企業、団体に協力したいと思ってもらえるように」と一つずつ事業を積み重ねてきた。「社会のため、人のために何ができるかが原点。地域で子どもが役割を見つける応援できれば」と話す。
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