神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2011年6月30日 エリアトップへ

県民功労者表彰を受賞した内科医 白木 洋二さん 白妙町勤務 71歳

公開:2011年6月30日

  • LINE
  • hatena

器用で多趣味な”赤ひげ先生”

 ○…今までも数多くの表彰を受けてきたが、今回は「県民として名誉なこと」と格別の嬉しさがある。1977年に開業した「白木内科」では、これまでに延べ72万人の患者を診てきたという。「どんな立場の人でも公平に診ることを心掛けている。”赤ひげ先生”のようにね」と笑う。

 ○…医師を志したのは「高校生の時、1学年下にかわいい子がいて、その子が医者の娘だったから」と冗談とも本気ともつかないことがきっかけ。市大医学部で学び、「勉強したことが将来も活かせる」と内科医に。市大病院や県立成人病センター(現・がんセンター)に勤務。市大病院での診療時、胃カメラで2㎜×3㎜という医師でも見逃してしまいそうな小さながんを発見。先輩医師は「胃潰瘍では」と疑ったが、早期発見につながった。この40年以上で2万3000人の胃をカメラで見た経験は、数々の命を救ってきた歴史でもある。現在の医院は市大病院の目と鼻の先。患者の紹介なども含め、連携を図れるのは大きな利点だ。

 ○…かつては南区医師会の会長を務め、多い時は診療以外の仕事が月に40件を超え、私的な時間が全く取れないほど多忙だった。現在は落ち着き、地元での診療にも専念できる。「自分が患者の立場になって受けたい診療」がモットーだ。横須賀市で生まれ、金沢区で育ち、現在は磯子区に住むが、南区の人情深さを診療を通し、肌で感じている。

 ○…医師会誌用に書いたエッセイ160編が昨年、「たわごと」の題名で本になった。ゴルフはベストスコア70の腕前で同好会の会長でもある。学生時代はプロに教わり、合唱に熱を入れた。手帳から取り出した1枚の紙には90曲以上の演歌の曲名と数字がズラリ。すべて通信カラオケの採点システムで全国1位を獲得した曲だ。「ただの器用貧乏だから」と目を細める。「またエッセイも書いてみたいね」と診察室の外でも目標を追い続けていく。
 

南区版の人物風土記最新6

高野 一哉さん

県内の若手塗装業者らによる「神奈川昭和会」の会長を務める

高野 一哉さん

別所在住 42歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表する

境 領太さん

中区在勤 39歳

3月14日

竹内 一郎さん

市大病院の医師で能登半島地震の医療災害対策本部DMAT本部長を務めた

竹内 一郎さん

二葉町在住 51歳

3月7日

川崎 順一朗さん

理容店「ヘアーサロン アンス」の店主で、県の優良衛生技能者に選ばれた

川崎 順一朗さん

山王町在住 61歳

2月29日

千原 幹男さん

2月17日に餅つき大会を行った中村町一丁目第二あずま会の会長を努める

千原 幹男さん

中村町在住 76歳

2月22日

佐藤 和義さん

「桜剣士会」の創設者で、今年度の市スポーツ普及功労賞を受賞した

佐藤 和義さん

南太田在住 65歳

2月15日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook