南区ソフトボール協会の理事長で「市スポーツ功労賞」を受賞した 鳥海 桂司さん 中里在住 66歳
ボール追って、仲間増やす
○…スポーツに関する功績が認められての受賞に「今年は区ソフトボール協会が30周年なので、いいタイミングだった」と笑顔で喜びを語る。協会には男女合わせて22チームが加盟。春と夏の大会を中心に活動。自身は「横浜ジャイアンツ」の監督を務めながら、大会の運営に携わる。選手の高齢化、審判の育成など、課題は多いが「長く楽しめ、友達も増える」とソフトボールの楽しさを語る。
○…30年前、それまでスポーツとは縁がなかったが、知人から「9人目がいなくて」と依頼を受け、初めてソフトボールをプレー。「単純だけど、スピード感があり、少しずつ楽しくなった」。プレーもさることながら、20代から60代の選手が一つのボールを一緒に追い掛け、グラウンドを離れても友達でいられることに魅力を感じた。監督となり、10年前、80チームが参加した市の大会で優勝し、仲間から胴上げされたことは最高の思い出。それでも「最近はなかなか勝ち切れない」と渋い表情。監督としての役割に専念しているが、選手が足りなければグラウンドに立つ。「昨年は2回も出ちゃったよ」と笑う。
○…中里で生まれ育ち、高校卒業後に家業の衣料品加工業を手伝い、縫製工場で働く。現在は港南区内で薬局を経営する会社の役員を務める。仕事柄、高齢者と接することも多く、地域で高齢者を支えていく「共助」の重要性を感じている。中里第四自治会では副会長として、高齢者への声掛けに取り組む。「ちょっとだけ気を使えれば、大きく変わる」と地域の輪を重視する姿勢は、ソフトボールのチームプレーにもつながる。
○…ソフトボールの活動がない時は、ゴルフを楽しむ。「夜な夜な出没している」と冗談交じりに言う弘明寺商店街はお気に入りの場所。父、妻、次男と暮らし、「最近、孫が野球を始めた」と目を細める。「ソフトボールでいろんな人に出会えた」とこれからも生涯楽しめるスポーツを追い続けていく。
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