南区 人物風土記
公開日:2016.11.24
がん患者を支援するNPO法人「スペース・ノヴァ」の理事長を務める
塩尻 瑠美さん
六ツ川在住 72歳
がんと向き合って生きる
○…罹患経験から、2015年に患者ががんと向き合うことを支援するNPO法人を設立した。同年、中区で「女性のためのがんフォーラム」を開催。12月にその第2弾を行う。「働き盛りの若い女性たちに、がんについて考えてもらいたい」と話す。
○…永田で生まれ育つ。高校卒業後、「外国から入ってきた学問で面白い」という父の勧めで大学では心理学を専攻。卒業後は慶応大学医学部精神神経科で助手を務める。心理療法などを学ぶ傍ら、少年鑑別所での鑑別審査、小児の定期検診の心理判定員などを務めた。臨床心理士として働く中、症状を理解した前提で患者に接する心理学者の姿に疑問を感じ「物事の本質を知りたい」と60歳の時に再び大学へ。哲学を専攻し、修士課程まで進んだ。
○…修士課程在学中の65歳で卵巣がんを患う。内向的な性格だったが、病気を機に「残された時間は少ない」と感じ、積極的に行動するようになった。手術と抗がん剤治療を経て、大学院を3年がかりで修了。その後は川崎市内の病院で行われるがんサロンの運営を手伝うように。サロンで患者が適切な時期に治療を選択しなかったために手遅れになる現実を知り「がんといかに向き合い、どこに助けを求めるかを考える『患者力』を身に付ける必要がある」という思いから「スペース・ノヴァ」を立ち上げた。法人の顧問や講演を行う医師には、自らが出演を依頼。医師らの予定を調整し、1年以上をかけて準備を行うこともある。
○…夫と六ツ川で暮らす。自然が多くて気に入っている自宅近くの児童遊園地には、愛犬を連れてよく散歩に出掛けるという。15年、胸へのがん転移が見つかってろっ骨一本を除去する手術を受けた。それでも「世間に恩返しをしなさい」という父の言葉を胸に、活動に奔走する。「周りの人だけでなく、行政や企業など広く社会に発信していきたい」と力強く語った。
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