南交通安全協会副会長で大岡小学校「学援隊」の隊員として登下校時の児童を見守る 中馬 秀一さん 大岡在住 74歳
優しく注意し合えるまちに
○…児童の登下校時間に通学路に立ち、交通・防犯面の安全を見守る大岡小学校の「学援隊」で設立当初から活動。2月13日には同隊所属の地域住民、保護者らが集まって懇親会を実施。安全面の課題なども話し合った。学援隊がスタートした約8年前は4人だったメンバーも、現在は約30人に拡大。「子どもを守る目が多くなることは良いこと」と広がりを喜ぶ。
○…鹿児島県出身。就職で都内へ移った。20〜30代に製鉄会社で社内の品質・安全管理を担う部署にいた経験から、40代の頃に転職した運送会社でドライバーの交通安全指導を任された。「出発前に『気を付けて』と声を掛けるだけでは事故は防げない。実効性のあるものを考えなくてはいけない」。強い意志で業務と向き合い、ドライバーには「歩行者を優先する」「スピードを抑える」など、具体的に気を付ける項目を箇条書きさせ、声に出して読むことを日課に。社内の事故減につなげた。
〇…定年後は交通指導員に。12年前、町内で登下校時の子どもをねらってみだらな行為を繰り返す不審者が出没し、通学路に立って児童を見守るようになった。「大人がそこにいるだけで抑止になる」と不審者が姿を消した後も黙々と継続。その姿を見た地元住民らがメンバーに加わり、8年前には大岡小学校の保護者らと連携して「学援隊」が発足した。「最近は大人になった卒業生が『中馬さん』って話しかけてくれる」と嬉しそうに笑う。
〇…子どもは3人で孫は中学生から大学生まで7人。現在は大岡で妻と2人で暮らす。昔から好きなのが書道。新聞に書かれた川柳などを見て文字を紙に写したり、風景画を描いて楽しんでいる。地域では昨年から南交通安全協会副会長に就任。交通安全活動推進委員は3期務めるなど、活動の場は広い。「街角で誰もが優しく注意できるまちづくりを進めたい」。継続を力に地域の安全を守る。
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