私立関東学院中学校高等学校のマーチングバンド部が12月17日に埼玉県で行われる全国大会の高校の部に出場する。同大会への出場は4年連続で3年ぶりの「金賞」を目指す。目標へ向け、部員同士が話し合う時間を増やし、意思統一を重視。結束を強め、大舞台で最高の演技を見せる。
マーチングバンドは、サックスやトランペットなど、さまざまな楽器をダンスチームやカラーガードと行進しながら演奏するもの。演奏技術や音と動きの調和などを総合的に審査し、完成度を競う。
同校は11月にあった関東大会で上位に入り、4年連続の全国大会行きを決めた。大会は出場人数に合わせて「小編成」「中編成」「大編成」の3部門が設けられており、7校が参加する大編成の部に出場する。
話し合いで意思統一
メンバーは過去最大規模の137人。部長の知野凌太郎君(3年)は「これだけの人数だと、埋もれてしまう部員もいる。全員の意見を聞ける体制を作りたかった」という。意思統一を図りやすいように、部長、副部長と各楽器のリーダーらによる話し合いの時間を増やした。さらに、演奏部分をまとめるチームを新しく設けるなど、生徒主体の練習で自主性を高めながら、一人ひとりが責任感を持って取り組むことを意識してきた。
技術面では行進に力を入れた。楽器を持った上半身を動かさないよう歩くことが高評価につながる。「並ぶ列ごとに動きを確認した」と細部にわたるチェックでレベルアップを図ってきた。
9月の大会では、これまで得点差が大きかった県立湘南台高校との差を縮めて2位に入ったことも自信につながっている。
指導にあたる上杉雄一さんは、「全体がやれることの上限を目指して練習している」と語る。
4月には、ダウンタウンの松本人志さんが出演するカップ麺のCMに部員が出演して話題になった。「校内の反響は大きかった」と知野君。過去には全国大会で「グランプリ」を獲得する名門も、この2年は銅賞止まり。知野君は「金賞をねらう」と高得点校に与えられる栄誉を目指す。
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