栄養士が教える食育コラム 6 新学期!お弁当作りのための衛生管理簡単ポイント その1 管理栄養士 山田恵子〈特別養護老人ホーム勤務〉
あたたかい日差しが降り注ぐ春になりました。
入園・入学シーズンとなり用意する事や物が山ほど。あわただしい日々が始まりますね。
こども達も新しい環境に慣れるまでは、緊張するのではないでしょうか。
そんな時に、おうちの味が食べられるお弁当がうれしいですね。
お弁当の心配事。朝作って昼まで傷まないようにするにはどうすれば良いでしょう。
食中毒は、夏季だけではなく、冬季に流行するノロウイルス等の発生がある為、どの季節でも気を付ける必要があります。
基本的な食中毒対策(バイキンばいばいポイント)は3つ。原因菌を「つけない」「増やさない」「加熱する」です。
原因菌をつけない
食中毒を防ぐためには、お弁当を作る調理器具を清潔に保ち、手洗いをしっかりする。まな板は、生肉や生魚を切る面、野菜類を切る面を分ける。
また肉類や魚類を処理するのに使用したまな板等は、洗剤で良く洗って、流し、熱湯消毒することもおススメです(火傷にはご注意ください)。
増やさない
10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要。肉や魚などの生鮮食品は購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。なお冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しますので、冷蔵庫を過信しないようにしましょう。冷蔵庫の掃除もお忘れなく。
加熱する
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。中心部を75℃で1分以上加熱することが目安。温度計で計らなくても、
肉類は楊枝をさし、肉汁が澄んでいる、赤い肉汁が出て来ないなどで判断できます。
お弁当シートなども販売されていますが、まずおかずそのものが衛生的でないと、シートで食中毒は予防できません。ご家庭での“バイキンばいばいチェック”にお役立てください。
栄養ケアステーション白朋苑では、乳幼児のお子さんから高齢者まで、お食事についてもご相談を伺っております。お気軽にお問合せ下さい。
次回は、お弁当に詰める時の注意点です。
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