清水ケ丘公園を拠点に活動する中学生硬式野球チーム「横浜南ボーイズ」(三浦寿徳代表)が7月24日まで行われた「日本少年野球選手権大会」の神奈川予選で2年ぶりに優勝した。新型コロナウイルスの影響で8月8日に大阪府で開幕予定だった全国大会は中止となったが、選手は前を向き、さらなる技術向上を目指した練習に取り組んでいく。
同大会の予選にはボーイズリーグ神奈川県支部に加盟する30チームが参加。新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれたが、大声を出す声援を禁止するなどの感染症対策を施した上で試合が行われた。
今年の横浜南ボーイズは1番から9番まで長打を打てる選手がそろう攻撃力と要所を最少失点で抑える投手陣のバランスが取れたチームだ。1回戦、2回戦と危なげない試合運びで勝ち上がり、準決勝は優勝候補の都筑中央ボーイズと対戦。4番稲垣渉選手(3年)のスリーランホームランなどで得点し、8-1で勝利した。
決勝は昨年9月の大会でコールド負けした湘南茅ヶ崎ボーイズと対戦。1点リードされた6回に5番寺前甲陽選手(同)のツーランホームランで逆転に成功すると、最終7回の満塁のピンチは古門祐人投手が抑え、5-4で勝利。2年ぶりの県予選制覇を成し遂げた。
選手の自主性生きる
コロナ禍で多くのチームが活動を制限される中、南ボーイズも練習時間や対外試合が減少した。そんな中、選手の体力や技術が落ちないよう、加藤将斗監督やコーチが自宅でもできるトレーニングメニューをSNSなどで指導。選手もそれに応え、与えられたメニュー以外の自主練にも積極的に取り組んだ。
三浦寿徳代表や大谷剛正会長、保護者といったチームスタッフは、バスの消毒や3密状況を避けた活動スケジュールを作るなど、選手を支えた。
「野球人生」これから
8月1日に大阪で行われる予定だった全国大会の中止が決まった。知らせを受けて泣き崩れる選手を加藤監督が慰め、「大会中止は悲しいけど、野球人生が終わったわけではない。気持ちを切り替えて練習しよう」という言葉で励ました。
選手は「コロナ禍でも頑張ろう」を合言葉に、さらなる技術向上と次のステージでの飛躍を見据え、練習に励む。
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