南区が2021年度に行う自主企画事業の予算や概要がこのほど固まった。同事業の予算は約1億円。これまでと同様に「減災」「賑わい」「健やか」「こども」の4つの重点分野を掲げた。新型コロナウイルスの感染を防ぐために、相談業務を外部委託して強化するなどしたほか、東京五輪・パラリンピックを控え、機運を高める取り組みも進める。
市から各区に割り当てられる「個性ある区づくり推進費」の南区の21年度予算は約6億8千万円。このうち、区の裁量が大きく、独自事業に充てられるる自主企画事業費は9897万円で20年度とほぼ同額。
15年度以降と同様に「減災」「賑わい」「健やか」(17年度までは「健康」)「こども」の4つを重点分野とした。17年度から「地域の力」が重点分野を支えることを明文化しており、21年度も区が地域の実情に応じた活動を支援し、区民と一緒に活性化に取り組む「地域の力・着実に取り組む事業」を行うとしている。自主企画事業数は21で20年度と同じ。
「健やか元気応援事業」は20年度の約553万円から約341万円増額し、約894万円を充てた。特にこの中の「健康づくり推進事業」は新型コロナウイルス感染症対策として、区民から多く寄せられるコロナ関係の健康相談や調査、相談支援のための業務を人材派遣会社に委託する。南区のコロナ感染者は累計で1716人(3月25日時点)と市内18区で港北区に次いで多く、区職員の業務が増えていることが課題になっていた。ほかに、国民健康保険の特定健診受診率が市平均を下回っていることから、対象者に電話で受診を勧めたり、外国人加入者へ啓発を進める。
策定が進む、第4期南区地域福祉保健計画は10月の開始へ向けて、幅広く計画を伝えていく。区は計画開始を多様な主体が連携する地域づくりの好機ととらえ、新たな担い手の発掘も意識する。
五輪の様子を放映
「区民スポーツ支援」では、五輪・パラリンピックへの関心を高めようと、一部種目を放映する「コミュニティライブサイト」を計画する。
地域美化を通して五輪へ向けた「おもてなし」の雰囲気を醸成するため、18年から3回行われてきた「つながり清掃ウォーク」はコロナ禍で昨年は実施できなかった。今年度は開催する予定でいる。
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