横浜市会第2回定例会が5月18日に始まった。同日の本会議で市会議長に清水富雄氏(65)=自民党・無所属の会、7期・西区=、副議長に高橋正治氏(61)=公明党、5期・緑区=がそれぞれ選ばれた。
第51代議長となった清水氏と第59代副議長の高橋氏に今後の議会運営や抱負、市政の課題などを聞いた。
議論重ねる場に
清水氏は86人の市議を代表する立場に就いた直後の心境を「コロナ禍という激動の中で頑張っていきたいと感じた」とし、初めて議長席に座って「一人ひとりの議員の顔がよく見えた」という。「公平・公正はもちろん、風通しの良い環境で議論を重ねていきたい」と力強く語る。昨年6月に新庁舎に移転した市会議事堂は、本会議場の傍聴席を増やしたほか、親子用の傍聴スペースを設けた。「議会を身近に感じてほしい」とし、自身も支援者に市庁舎を見学してもらう機会を作っていく。
今後の課題の一つに議会のデジタル化を掲げる。「一部の議員だけが扱えるようではいけない。底上げしてレベルアップする必要がある」という。
西区で生まれ育つ。県立横浜平沼高校から国立清水海員学校(現国立清水海上技術短期大学校)へ進んだ。卒業後は日本郵船に入社し、船乗りを目指した。喫茶店勤務などを経て、1988年、当時、西区選出の市議だった菅義偉首相の秘書に。95年の市議選で初当選した。好きな言葉は「温故知新」。「先人が築いた横浜の変わらない魅力を大切にしたい」と意気込む。
楽しく脱炭素を
高橋副議長は、市政の課題に脱炭素社会への取り組みを掲げる。「脱炭素は世界的にも待ったなしの状況。楽しく取り組めるようにしたい」と話す。市内で緑被率が最も高い緑区の選出。「グリーンインフラを活用したまちづくりを」と訴える。「コロナ禍だからこそ、人のつながりを大切にしたい」と議会をまとめながら、市政を前進させていく。
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