8月22日の横浜市長選挙で初当選した山中竹春市長の所信表明演説が9月10日の市会本会議で行われた。その全文を紹介する。(市のサイトから、原文ママ。文字量の関係で2回に分けています)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
このたび、横浜市長に就任しました山中竹春でございます。
ここに議長のお許しをいただき、横浜市会の皆様方に御挨拶申し上げます。
私は、先の市長選挙で多くの皆様の御支持をいただき、第33代横浜市長として、市政をお預かりすることとなりました。横浜市のために尽力できることを大変誇りに思うとともに、その重責に身の引き締まる思いです。市民の皆様に「住み続けたい」と思っていただける横浜市を創っていく、そして、事業者の皆様から選ばれる横浜市を創っていく。その決意を、今、新たにしています。
市民の皆様の御期待に沿えるよう、誠心誠意、全力で市政運営に邁進してまいります。
私はデータサイエンスにより、これまで、新型コロナウイルス領域をはじめとする様々な課題の解決に取り組んできました。その経験や専門性を生かし、横浜市が直面する様々な課題に対して、より実効性の高い政策を展開できる、そう確信しています。
データは数字の羅列ではなく、人々の暮らしの実態を客観的に映し出し、次の一歩を踏み出す基盤となります。
現場の声をお聞きし、分析したうえで、根拠に基づいた政策決定を行う。この積み重ねにより、市民の皆様に、誠実で、信頼される市政を実現していきます。
多くの市民の皆様から繰り返し聞こえてくるのは、IR誘致に反対する声です。
私は、その声にしっかりとお応えし、IR誘致の撤回を、ここに宣言いたします。事業者選定のプロセスを直ちに中止し、必要な手続きを速やかに進めてまいります。10月1日には、IR推進室を廃止します。
山下ふ頭は、横浜の発展の原動力となってきた場所です。その歴史と特性を踏まえ、市内経済の再生につなげていくために、市民の皆様、市会の皆様と対話を重ねながら、再開発に向けた検討を進めていきます。
現在、私たちは、新型コロナウイルス感染症との闘いの真っ只中にいます。
8月には横浜でも過去最多の新規感染者数となりました。新型コロナウイルス感染症による病床使用率や救急搬送件数は高い水準となり、横浜市の医療は深刻な状況を迎えています。
自宅療養中で不安に思われている方、若年層をはじめワクチン接種の時期に目途が立っていない方、入院中で御家族との面会がかなわない方、お子さんの教育が不安な保護者の皆様など、コロナ禍で困っている市民の皆様に寄り添わなければなりません。
私は、データサイエンス、医学の知見、医療関係者とのネットワーク、これらを最大限生かし、感染拡大の防止と一日も早い収束に向けて、全力を尽くしてまいります。
基本となるのは、ワクチンの接種、検査体制の拡充、医療提供体制の確保です。
横浜市では、2回目のワクチン接種を終えた人の割合は、9月
7日時点で約45%に留まっています。希望される方が一日でも早く、接種していただける環境を整えます。また、これまで十分とは言えなかったワクチン接種に関するデータの開示を、積極的に進めていきます。
検査については、必要な人が必要な時に受けられる環境を充実してまいります。
そして、病床の一層の拡充をはじめとする医療提供体制の確保に取り組んでいきます。
特にワクチン接種の加速化や自宅療養者の支援など、喫緊に取り組むべき課題については、追加補正を含めて、早期に進めてまいります。
新型コロナウイルスは、社会・経済活動にも大きな影響を与えています。これまでにない困難に直面されている、飲食店などの事業者の皆様への御支援を迅速に進めていきます。
新型コロナウイルス感染症は、未だ収束の見通しは立っていませんが、市民の皆様の命と暮らしを守りながら横浜経済を回復する、この両立を目指した取組を進めていきます。
(2)に続く
▼市のサイト
https://www.city.yokohama.lg.jp/mayor/shiseiunei/policyr0309.html
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