市立永田中学校の美術部が10月29日、30日に行われた同校の文化祭で、江戸時代の保土ケ谷宿を描いた浮世絵を現代風に模写した水彩画を展示した。江戸時代の荷役制度「助郷(すけごう)」を地域に発信するのが目的。
助郷は大名行列などの際、荷物を送り届ける人馬が不足するため、幕府の命令に応じ、近隣の村が人馬を提供する制度。保土ケ谷宿に近かった江戸時代の永田村からは多くの人や馬が借り出された。
助郷の伝承を目指す「永田村助郷伝承保存会」は2年に1回、秋に行われる北永田地区の「ふるさとふれあいまつり」で発信する。今回は助郷の様子が伝わる水彩画の制作を美術部に依頼したが、コロナ禍でまつりが中止になったため、代わりに文化祭で展示することになった。
作品は縦1・82m、横3・64m。歌川広重の「東海道五拾三次」の浮世絵を模写したが、ウーバーイーツの配達員や人気ユーチューバーのフワちゃんなどの現代的な要素を10カ所取り入れた。美術部顧問の松本麗子教諭は「地域の文化、歴史に目を向ける良い機会になった」と話し、制作の中で生徒が教養を深めたことを評価した。
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