権太坂にある居合や剣術などを学ぶ「心剣会道場」で7月下旬から8月上旬にかけて4人のトルコ人が武術指導を受けていた。
これは、世界各地に武術の普及活動を行っていた「居合道継正会」の師範・栗林征喜さんが数年前にトルコで出張指導したことをきっかけとしたもの。指導を受けて武術に興味を抱いた4人はそれぞれ年齢も職業も異なるが、「日本でどうしても学びたい」と熱望し、休暇を取得し来日した。
武術指導は2週間にわたりスケジュールが組まれ、毎日居合や剣術、槍術など多岐にわたる稽古を行ってきた。7月末に同道場で行われた稽古では、刀や槍、杖などあらゆる武器を駆使して技を学び心身を鍛錬する「荒木流軍用小具足」の範士、豊田良樹さんらが槍術を指導。4人は「脇払」や「右脇構」、「袈裟切」などといった技の動作を手取り足取り細かく教わりながら「えい」と気迫のこもった声で稽古に取り組んでいた。
2004年から居合道を始め、2010年に栗林さんの弟子になったという大学勤務のエルデム・エルズルムさん(37)は「先生たちから武道を学べて毎日が楽しいし、大きな事から小さな事まで新たな発見がある。母国に帰って武術を学んでいるほかの生徒にも先生の教えをもしっかりと伝えていきたい」と日本語で丁寧に話した。豊田さんは「武道に興味を持って遠い中、わざわざ来てくれてどん欲に技を吸収しようとしてくれている。伝えられるものをできる限り伝えていきたい」と話した。
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