鶴見区役所に7月17日、在東京ブラジル総領事のマルコ・ファラーニ氏が訪れ、征矢区長と会談。区や区民がこれまで行ってきた区内在住ブラジル人などへの支援に対し、感謝の意を伝えた。ブラジル総領事が区を訪れるのは初めて。
鶴見区は、京浜工業地帯の発展とともに外国人区民などが増え、1990年、入国管理法の改正により、日系外国人が鶴見にあったコミュニティに移り住んだ背景がある。区内の外国人人口は、今年6月末現在、9305人。市内では中区に次いで2番目となるが、ブラジル人区民は1129人で、市全体の44・5%と最も多くなっている。
そんな中、鶴見区は多文化共生の取り組みを推進。区民団体らと協力しながら、外国につながる子どもたちへの学習支援などを行ってきた。
総領事は、「区内に住むブラジル人からポジティブな意見ばかり聞く。見本となる区」とし、今回の訪問が実現。当日は征矢雅和鶴見区長と会談が行われ、冒頭、征矢区長がポルトガル語であいさつすると、総領事も日本語で応えるなど、終始和やかなムードで進められた。
会談の中で総領事は、鶴見区に住んでいるブラジル人からの話として、「特に子どもたちへの教育は色々な対応があると聞いている。支援サービスもたくさんあり、鶴見のブラジル人は恵まれている」とコメント。また、地域に馴染めないコミュニティからは、ブラジル人学校創設の要望が来るが、鶴見からはなく、「うまくいっている証拠」との見解を示した。
「鶴見の皆さん全体に感謝したい」と語った総領事。区の代表としてこれを受けた征矢区長は、「言葉の壁をなくすためにさまざまなサポートをしている。みんなで取り組んだ結果として、素直にうれしい」と喜び、引き続き支援していくことを誓っていた。
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