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公開日:2026.05.21
中学生を自治会役員に抜擢 東寺尾第一 地域の懸け橋へ
東寺尾第一自治会(津田信之会長)はこのほど、同自治会内に住む野濱弘輝さん(立正大学付属立正中学校2年・13歳)を役員に選出した。横浜市内で中学生が自治会役員を務めることは極めて稀であり、野濱さんは「広報部補佐」として地域活動に参画する。
今回の異例の抜擢の背景には、地域と子どもをつなぐ組織の存続危機がある。同自治会の学区の上寺尾小学校では、昨年4月に保護者組織である広報委員が担い手不足などを理由に解散した。
また、子ども会も同様の理由で今年3月に解散となり、自治会としては新1年生が地域に何人いるのかを把握できなくなったほか、子ども向けイベントの周知などにも大きな課題を抱えることとなった。
しかし、自治会が実施したアンケートでは住民の4分の3が「子ども会がないと困る」と回答していた。津田会長は「子どもと自治会のパイプが途切れてしまっては活動に支障が出る。野濱くんには次世代のパートナーとして、若者世代をつなぐ役目を担ってほしい」と期待を込め、登用を決断した。
自治会と共に成長
野濱さんは、母親が自治会役員を務めていたこともあり、幼少期から地域とのつながりが深かった。幼稚園の頃に父親を亡くして塞ぎ込みがちな時期もあったが、「自治会など地域の大人たちが優しく接してくれたおかげで、だんだん明るくなることができた」と笑顔で振り返る。これまでも地域の祭りの焼きそばやイベントの手伝いに積極的に参加しており、「自治会と共に成長した身として、少しでも恩返しができれば」と役員就任への意気込みを語る。
すでに役員就任前の4月に行われた自治会の餅つき大会では、小中学生4人で構成される「キッズアドバイザー」の一員として活躍。子どもたちの意見を取り入れ、餅のトッピングに「砕いたポテトチップス」を採用するなど企画段階から携わり、計140人が参加する盛況を支えた。同自治会の総務部長で、「ふるさと寺尾実行委員会」の副代表も務める鈴木宏明さんは、「子どもたちのコミュニティにおいて一番の広報になるのは口コミです。彼らが興味を持って話が広がるだけで、イベントの盛り上がりは全く違う」と、SNSや口コミを活用した若い力に期待を寄せる。
現在、自治会が大きな課題と捉えているのが防災訓練だ。若い世代の参加が少ないことから、今後は子どもたちが自発的に行きたくなるような「縁日風の楽しい防災体験」へのアップデートを模索している。鈴木さんは「子どもが大人を引っ張って参加できるような企画作りに、若い視点での意見共有は心強い」と語る。
学校でもクラスの委員長を務めるなどリーダーシップを発揮する野濱さん。持ち前のコミュニケーション能力を活かし、「最近はインドア派の子が多いので、自治会活動を通じて外遊びの楽しさを広め、色々な人が参加して盛り上がる自治会にしていきたい」と力強く思いを語った。
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