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鶴見区 人物風土記

公開日:2016.05.05

横浜の風景画展を開く
郷右近(ごうこん) 健二さん
馬場在住 65歳

移り気な街並 描き残す

 ○…三ツ池公園を始めとする鶴見の名所から、雪が積もる馬場の住宅街などの何気ない日常風景まで、記憶に留めておきたい風景を家庭用ペンキスプレーで描いている。いよいよきょう5日からは鶴見で初となる個展が開かれる。「この先なくなってしまいそうだったり、今の雰囲気がいいのに変化してしまいそうな風景を描き留めている。絵から『こんな場所もあるのか』と思ってもらえたら」。地域再発見のメッセージを絵にこめる。

 ○…山口県萩市で生まれ、鶴見で育つ。青年時代は教師に「行ける大学はない」と言われるほど、勉強は苦手。「体育は上下関係も厳しい、音楽大学も難しい」と、消去法で美術の道に進んだ。美術大学卒業後は、横浜市の教員に。学校に転がっていたスプレーで作品づくりを始めたのをきっかけに、自身の技法が生まれた。57歳で教員生活を終え、現在は自宅のアトリエで製作活動に集中。「最後までどんな仕上がりになるのかわからないのが楽しい」と魅力を語る。

 ○…以前は夜景を描くことが多かったが、東日本大震災以降は節電が広がり、近所の昼間の景色も書くようになった。「子どもの頃から釣りをした二ツ池を描きに行ったら、何も変わってなかった。店構えが気に入って作品にした鶴見駅東口の居酒屋『かっぱ』はその後閉店してしまって寂しかったな」。趣味は、バイクや登山、競輪・競馬、バドミントンまで幅広い。「一人でフラフラするのが好き。絵描きはやりたいときにやる」。縛られない自然体の暮らしで日々を過ごす。

 ○…これまでに描いてきた作品は70以上。「やっぱり横浜が、鶴見が好きなのだと再認識した。港もあり、住宅街もあり雑多で面白い」と振り返る。横浜の街の変化は激しいと感じるからこそ、描き残しておきたい風景がある。「横浜を100枚描いたら、百景展を開きたい」。移り気な街の表情を見守り続ける。

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