東京地方税理士会鶴見支部の支部長に就任した 巻田 佳樹さん 豊岡町在住 59歳
つながる今に目線合わせ
○…約130人の税理士が所属する東京地方税理士会鶴見支部。鶴見銀座商店街での無料相談会は6月、約1年半ぶりに商店街イベントにあわせて開催できた。「コロナ禍でも止まってはいられない。できることをやっていきたい」。現在リモートで行っている研修を、租税教育や税務支援などにまで広げるなど、”できること”に思考を巡らせる。「地域や社会に貢献したい」。根底の思いはそこにある。
○…若葉幼稚園、豊岡小と通った鶴見っ子。巻田会計事務所の創業者である父の背中を見て育った。当時、「税務署より厳しい」と言われていた父の会社。継げと言われたことはなかったが、自然とその道へ進んでいた。修行時代には検閲を依頼した資料一式が赤ペンで真っ赤になって返ってきたこともあった。「書類の駄目出しだけじゃなく、考え方から。厳しかったですよ」と振り返る。しかし、顧客から頼られる姿も一番近くで見ていた。「良い仕事をしていることを肌で感じられた」と尊敬の念が滲む。「同じにはなれないけれど、時代に合った形で継承していければ」
○…「趣味は仕事」と笑うが、ゴルフもたしなむ。「普段めぐり合わない人達と会えるのが面白いところ」。二人いる娘のうち、上の子は理系の大学院、下の子は声優の養成所に通う。「好きなことをやってほしい」と微笑む横顔は父の顔だ。
○…「相手の気持ちになって提案する」。会社にも、税理士会にもつながる心構え。「顧客のニーズは多様化している。社長のよき相談相手でなければいけない」。一方で、会では「先輩方が培ったものは大切にしながら、誰でもやりやすい会にしていきたい」と意欲を見せる。時代にあわせ、先を見据え、地域社会のために奔走する。
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