寺尾地区で開かれた「地域発見!お楽しみウォークラリー」の中心で活動した 松本 真治さん 東寺尾在住 58歳
「防災」の意識、根付かせたい
○…「地域の良さや防災の大切さをまとめて知ってもらえたら」と、寺尾地区で開かれたウォークラリーイベントで中心的に携わった。「『防災』と聞くと堅苦しく思われてしまう。気軽に多くの人に参加してほしかったので、このような形にしました」と笑顔で語る。
○…幼少期を広島県で過ごし、就職後の2004年の転勤をきっかけに鶴見区へ。現在は地元の東寺尾北部町内会の会長を務めるが、7年ほど前までは「家には寝に帰るくらい」と地域とのつながりは希薄だった。転機となったのはコロナ禍。在宅での仕事が増えた中で時間ができ、たまたま回覧板で見た健康麻雀の行事に参加。そこで町内会とのつながりが生まれた。そして、当時の町内会長の勧めもあって役員として防災部長を務め、防災について学び調べる中で、「『絶対にこれが正しい』という正解もないし、備えに終わりがないということが面白かった」と情熱を傾けた。
○…日頃からランニングや買い物に出掛ける際に「防災」と書かれたベストなどを必ず着用する。闇バイトに関するニュースを見て、防災や防犯の意識が高い地域とPRできれば防げるのではないかと個人的に取り組むようになった。「おかげで地域の方々に顔を覚えてもらったり、知り合いも増えてよかったです」と白い歯を見せる。
○…「今ではすっかり地域活動が趣味」と語る。周辺自治会の祭りにも顔を出し、横のつながりや各会の面白い取組みなどを学ぶ。「単に祭り好きってこともあるんですけどね」とおどける。力を入れる防災については、「想像力が大事。一人ひとりが発災したらどうなるかを具体的に想像できるよう、これからも皆さんと取組みを進めていきたい」と語った。