鶴見区 トップニュース文化
公開日:2026.07.30
元潮田中教諭沼尾さん 鶴見、沖縄の繋がり講演 多文化共生の在り方学ぶ
鶴見とウチナーンチュ(沖縄人)の歴史やつながりを学ぶ講座が7月25日に鶴見国際交流ラウンジで開かれた。多文化共生つるみの会が主催。元潮田中学校教諭の沼尾実さんが講師を務めた。沼尾さんは、多文化共生の地域づくりには「日本人と外国人が互いに地域の構成員と認め合うことが大切」と語った。
同会は、料理教室や日本語教室などを通じて、外国にルーツを持つ住民と「楽しみながらお互いを知り、困りごとを助け合える関係」を築く団体。今回は「第4回鶴見を学ぶ会」として沼尾さんを招き、企画した。当日は定員を超える33人が参加した。
沼尾さんは、1992年から99年まで同校に勤務し、急増した南米からの生徒たちの学習や生活の支援を開始した。「外国人児童生徒保護者交流会(IAPE)」を設立して顧問を務めるなど、30年以上にわたり活動を続けている。
講座では、大正期の京浜工業地帯の発展を背景に仕事を求めて沖縄から鶴見へ人々が集まった歴史を紹介。25年には沖縄県から神奈川県への出稼ぎ者数が全国2位の規模に達し、互助組織も築かれたが、震災時の流言暴行や差別などの苦難もあった。
戦後の沖縄では、米軍基地拡大による土地接収や貧困から多くの人々が新天地のボリビアなどへ移住。大洪水や「うるま病」と呼ばれた熱病などと闘いながら、懸命に荒野を切り拓いた。時を経て90年代以降、入管法改正に伴い、南米から多くの労働者の子孫が来日。この時期にかつて沖縄からボリビアなど南米へ渡った移民が、鶴見に移住した。
沼尾さんは、94年から「沖縄へルーツを探る旅」を開始。南米から鶴見に移住してきた若者が沖縄と自身の繋がりを発見する旅だ。これまで29回を重ね、延べ449人の若者が参加した。今年8月に30回目の開催が予定されている。
この旅の様子が講座では、映像で紹介された。若者はチビチリガマでの集団自決などの凄惨な戦争体験学習や、親戚との再会、祖父母の歩んだ過酷な移住の歴史を現地で学んでいた。この旅を通じて若者は「ありのままの自分でいい」という自己肯定感を育み、現在では通訳や学習サポーターなど、地域の多文化共生の新たな担い手として活躍している。沼尾さんは多文化共生について「互いに地域の構成員と認め合う外国につながる若者と日本人の若者が増えていくことが何より大切なこと」と訴えた。
ピックアップ
意見広告・議会報告
鶴見区 トップニュースの新着記事
コラム
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











