■おすすめの本は・・・
『資料でたどる亀の甲せんべい 東海道神奈川宿名物の二百年』
『若菜屋調査資料集 神奈川宿名物亀の甲せんべい元祖』
編集:横浜市神奈川図書館 発行:2021年9月
■こんなお話です
今回は神奈川図書館が今秋に刊行した資料2冊をご紹介します。
神奈川区には、かつて東海道の宿場である神奈川宿が置かれていました。江戸に近いこともあり、東海道を行き来する旅人だけでなく、江戸の文人などが気軽に遊びに来るような場所でした。
さて、この神奈川宿で1830年代頃から江戸を中心にブームを巻き起こしたのが「亀の甲せんべい」です。その味は参勤交代の大名から庶民まで広く愛され、当時の道中双六や文芸作品にも登場します。亀の甲せんべいは明治以降も命脈を保ちますが、惜しくも2005年にその名が絶えてしまいました。
神奈川図書館は2001年に『亀の甲せんべい資料集』を刊行していますが、当時実施した元祖・若菜屋の聞き取り調査の記録を20年後の今年、資料化しました。本書には当時97歳の萩原サキさんをはじめ4人の関係者の語りが収録されています。貴重な証言からは、かつての老舗の日常生活や時代の雰囲気がくっきりと浮かび上がってきます。今回、『亀の甲せんべい資料集』の改訂も行い、『資料でたどる亀の甲せんべい』と題して同時刊行しました。
2冊あわせて地域の歴史を知る資料として多くの方にご活用いただければ幸いです。どちらも非売品ですが、横浜市立図書館(一部の図書館を除く)でご覧いただけます。
《協力:神奈川図書館》
横浜市神奈川区立町20-1/【電話】045・434・4339
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