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神奈川区版 公開:2023年3月2日 エリアトップへ

国際交流ラウンジ 2023年度内 開設へ 市内で13番目に

社会

公開:2023年3月2日

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 国籍や世代などを超えた交流拠点「神奈川区国際交流ラウンジ(仮称)」が、2023年度内の開設を予定していることが分かった。国際局が2月2日に発表した来年度の予算概要に計上されたもので、市内では13番目の設置。ラウンジによる様々な支援を通し、更なる多文化共生の推進が期待される。

 国際交流ラウンジとは市内在住の外国人のために、生活情報の提供や相談業務を多言語で行う場所。日本語教室の開催や通訳ボランティアの派遣、日本人との交流活動などにも取り組み、言葉や文化、習慣の異なる人々がお互いを理解し合うための拠点としての役割を果たしている。運営は市民活動団体や公益財団法人などが行う。

8千人近い外国籍区民

 区内の外国籍人口は今年1月末時点で7794人。市内において中区、鶴見区、南区に次ぐ4番目の多さだ。これまで区では、ボランティア団体の活動紹介や生涯学級で日本語ボランティア講座を行うなどの形で支援してきた。

 以前からラウンジ開設を求める声はあったというが、コロナ禍で外国籍の住民による生活相談などが増加。2021年には区が「神奈川区国際交流ラウンジ設立検討会」を行い、地域団体や学校の教員といった参加者から必要な機能などについて意見をくみ取った。

 また同時期、区内在住の外国人が抱える課題・ニーズ等を把握し、今後の区政運営や政策立案の基礎資料として活用することを目的としてアンケートを実施。1千人を対象に言語や生活においての困りごと、近隣住民との交流について調査し、外国人居住者の不安や要望などから国際交流ラウンジの必要性が更に明確に。これらの結果を受け、開設への動きを加速させた。

区内には約5団体

 区内には日本語教室や学習支援、相談会などを行うボランティア団体は約5団体ある。その中で2004年設立の区国際交流ネットワークを前身として2014年に発足し、「神奈川区に国際の拠点をつくる」ことを目標に活動を続け昨年NPO法人化したのが「神奈川区多文化共生の会」。同会は反町駅前ふれあいサロンなど区内各所で、外国文化・外国語に関する講座や外国人向けの相談会、外国にルーツを持つ子どもの学習支援などを行ってきた。同会の岩間良一代表は「やっと念願が叶ったという思い。これからはどういうラウンジにするかを考えることが大切」と話す。

 また日本語教室を毎週区役所で開くほか、交流イベントの企画、外国人向けの情報提供や育児などの生活に関わる支援を25年以上続ける神奈川区国際交流の会「KANAK(かなっく)」の杉山秀子代表は「みんな開設を楽しみにしている。外国の方が気楽に利用できる場になれば」と期待を込めた。

 開設地・時期は、現状未定。運営団体については、提案する事業者の活動内容や素案を評価し、選定する公募型プロポーザルで決定する。問合せは区地域振興課【電話】045・411・7094。

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