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公開日:2011.05.13

梶ヶ谷小学校
10年前の自分と対面
卒業生180人が集まり開封式

  • 手紙を読みながら「懐かしい」と各所で歓声が上がった

 小学生時代にタイムスリップ─。梶ヶ谷小学校(岸秀子校長/児童数649人)で今月5日、当時の児童たちが10年後の自分宛てに書き同小に保管されていた手紙の開封式が行われた。式には180人の卒業生が集まり、手紙を開いて当時を懐かしんでいた。



 手紙は、平成13年11月に開かれた同小の30周年記念式典時に10年後に再会する機会を作るために書かれた。当時の全校児童378人が未来の自分へのメッセージや記念写真などを封筒に入れ、学年ごとにまとめてプラスチック製のケースに収めた。当初はタイムカプセルとして校庭に埋める予定だったが、保存状態を考慮して校内にあるPTA室に保管していた。



 開封式については、卒業文集に「平成23年5月5日午後1時に校庭に集合」というメッセージを記載し、今年に入って同小のホームページ内で呼びかけた程度。事前連絡や案内状の発送はしなかったというが、午後1時過ぎには全校児童の約半数近い180人が会場となった体育館に集まった。当時のPTA役員ら6人と岸校長が司会進行を務め、担任だった教諭10人が招かれるサプライズもあり、それぞれが思い出話しを含めたあいさつをすると会場内は拍手に包まれた。



 手紙は当時の担任教諭から名前を読み上げながら一人ひとりに手渡された。開封した人たちからは「懐かしい」「こんなこと書いたんだ」など歓声が上がっていた。開封式のことを覚えていたという22歳の女性は「手紙を書いたのは6年生のときです。将来の夢と当時の身長、体重が書いてありました。友達と撮った写真も入っていて、とても感動しました」と話し、久しぶりに再会した旧友たちと記念撮影をしていた。



 30周年時にPTA会長を務めた相馬観順さん(45歳)は「今日のことを覚えていたという人が多く、こんなに集まってくれたことに驚きました。当時の1年生は高校生に、6年生は大学生や社会人になっています。子どもたちが元気に成長した姿を見ることができてよかった」と話していた。



 当日参加できなかった人の手紙は、同校が卒業名簿に載っている住所に郵送するという。

 

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