振り込め詐欺 未然防止に感謝状 JAセレサ川崎職員がお手柄
振り込め詐欺を未然に防いだとして感謝状の贈呈式が今月16日、JAセレサ川崎高津支店で行われた。事件は同梶ヶ谷支店で今月14日閉店間際の14時半頃に発生、日頃から同店を利用している70歳前後の女性が窓口に訪れ、現金100万円を引き落とそうとした。
応対した窓口担当の上岡咲絵さんは、女性があわてた様子で「息子がこれから取りに来るのでお金が必要」などと話し、相手とのやり取りの経緯から不審に思い上司に相談した。すぐに息子さんと連絡を取るよう説得した後に詐欺と発覚し、被害は未然に防がれた。上岡さんは「普段接している顔なじみのお客様で、聞けば聞くほど怪しいと思った。お客様の大事なお金を騙し取られずに本当に良かった」と話していた。
県内の被害約14億円
贈呈式後は、被害が一向に減らない振り込め詐欺に対し、撲滅を目指して新たに組織された防犯指導員の委嘱式と研修会が行われた。指導員には区内の郵便局や銀行などの金融機関で働く52人の職員に委嘱された。鳴海達之高津警察署長は「振り込め詐欺の被害件数、被害額ともに年々増えています。金融機関は最後の砦として、本日の研修で得た対策方法を活かしてお客様の保護に努めていただきたい」と話していた。
県内では今月15日現在で、651件、約14億円の被害が発生している。
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3月29日