86年ぶり 「二子の渡し」復活 来月の大山街道イベントで
区民と行政が協働で大山街道の活性化を図る「大山街道アクションフォーラム」の今年度のイベントで、「二子の渡し」体験ツアーが企画される。往時さながらに、船に乗って多摩川を渡る貴重な体験が出来るとあって、注目が集まっている。
「大山街道アクションフォーラム」は地域住民が一体となって、高津区の歴史遺産である大山街道とその周辺の文化的資源を活用し、魅力的な地域づくりや活性化を図る為、2009年7月にスタートした。
今年度は10月29日(土)12時から、86年ぶりに1日限定で復活する「二子の渡し」を含む、「大山街道まち歩き」が実施される。船は8人乗りの木造船を2隻用意し、はっぴを羽織った船頭が竿で船を漕ぎ、約10分間かけて対岸へたどり着く。川を渡った後は、世田谷区二子玉川小学校のイベントにも参加、ガイドから歴史を学ぶこともできる。
当時の渡しは、東京と神奈川の境を流れる多摩川を渡る手段として利用されており、多摩川各地に船乗り場があった。二子の渡しは、大山街道を通行する人の足として利用されていたが、大正14年の二子橋の完成とともに役割を終えた。
二子の渡しは、大山街道アクションフォーラム発足当初から、地域の歴史を知るメンバーらから開催希望の声が上がっていた企画。今年度、川崎河川漁業協同組合からの船の貸し出しや、多摩川の流域に詳しいNPO法人多摩川エコミュージアムらの協力を得て実現する。
区担当者は「86年ぶりに復活する渡しをぜひ体験してほしい」と話している。
ツアーは、小学生とその保護者が対象で定員は50人。参加費は無料。申し込みは参加希望者全員の住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、往復はがきで、〒213-8570高津区役所地域振興課「二子の渡し体験」係まで郵送(10月14日(金)必着)。問い合わせは高津区役所地域振興課(【電話】044・861・3134)へ。
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3月21日