死亡事故ゼロ目指し 若者が交通安全PR 地元高校生ら60人が参加
交通死亡事故ゼロを目指すとともに、交通遺児の支援を――。区内の高校や大学、事業所などに通う若者が中心となって交通安全を訴えるキャンペーンが先月29日、溝口駅前で行われた。若い世代を中心とした交通キャンペーンの実施は、区内では珍しいという。
秋の全国交通安全運動最終日にあたる9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」に指定されており、各地で交通安全を訴えるキャンペーンが行われた。高津警察署(鳴海達之署長)では事前周知を目的として29日に実施し、若い世代の自主的な交通安全活動を進めようと対象世代の参加を募った。
当日は、交通安全を訴えるとともに、悲惨な交通事故で親を亡くした交通遺児を援助するための募金活動も行った。
高津署員や安心安全サポーターのサポートのもと、市立高津高校の生徒や国学院大学陸上部部員などの学生のほか、(株)東急トランセ(東急バス高津営業所)や神奈川県自動車ディーラー交通安全対策推進協議会高津地区など、交通業界で働く20歳代の職員ら約60人が参加した。
駅前を通行する人にチラシやティッシュなどの啓発物を渡しながら、交通マナーの向上を訴え、募金への協力も呼びかけた。時間が経過するほど声を大きくしていた学生らは「多くの募金をしていただき、善意を感じてとても感激した」「交通安全の重要性を認識した」などと話していた。
キャンペーンは約2時間行われ、募金には4万6821円が集まった。高津署員らによる寄付と合わせ、6万8219円が神奈川県社会福祉協議会のかながわ交通遺児援護基金に寄付される。
県内の交通遺児は、先月末の時点で191世帯331人いる。
|
|
|
|
|
|
3月29日