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南武線誕生秘話を市民劇に 「エポックなかはら」などで公演

文化

掲載号:2017年4月28日号

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南武線誕生に関わった秋元喜四郎と浅野総一郎(右から)
南武線誕生に関わった秋元喜四郎と浅野総一郎(右から)

 開業90周年を迎えたJR南武線の誕生秘話を描いた市民劇「南武線誕生物語〜夢見る男たち〜」が5月に上演される。川崎に縁が深い秋元喜四郎と浅野総一郎の2人に焦点を当てたストーリーを、プロアマあわせ約40人が演じる。

 川崎の歴史や人物に焦点を当てた作品を市民の手で劇化するプロジェクト「川崎郷土・市民劇」の第6弾。

 南武線の誕生は、度重なる多摩川の氾濫に苦しんでいた村民600人が堤防を築いてほしいと神奈川県に直訴した1914年の「アミガサ事件」に端を発する。

 リーダー格の秋元喜四郎は御幸村村会議員、橘樹郡議員として活躍。堤防工事が始まるのをきっかけに、村民の働き場をつくるため鉄道建設の発起人の一人として奔走し、会社発足までこぎつけた。しかし、莫大な費用がかかる上、不況が重なり、頓挫寸前の危機に陥る。そこに救いの手を差し伸べたのが「京浜臨海部の生みの親」でもある浅野総一郎だった。川崎湾岸には浅野が経営するセメント工場があり、多摩で採掘された原材料の石灰石をこの鉄道を使って運びたいという思惑があった。

 産業近代化への夢に突き進む浅野の取り組みは一方で湾岸の漁場を奪い、セメント工場からは石灰石の粉じんを空中に舞いあげていた。秋元は庶民を救うために先頭に立った。

 劇では対峙する2人が鉄道開設という「夢」のために手を組むまでに至る苦悩や葛藤を軸に展開する。劇作家の小川信夫さん作。出演は、公募に応じた市民のほか、プロの井上倫宏さんや多摩区在住の落語家・桂米太郎さんらが出演。上映実行委員会事務局長の関昭三さんは「南武線といえば、砂利運搬の路線だった、汚い電車だったというイメージを持つ人も少なくないが、こんな歴史があったのか知っていただければ」と語る。

 公演は5月13日(土)、14日(日)は多摩市民館、19日(金)、20日(土)、21日(日)はエポックなかはら。時間は午後1時30分から、19日のみ午後6時30分から。前売自由席2900円、指定席3600円、学生、障害者1000円。(問)実行委員会【電話】044・222・8878

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