川崎市全町内会連合会の正副会長、役員会議が3月3日に開催され、高津区全町内会連合会の会長を務める瀧村治雄(82)さんが新会長に就任した。瀧村会長は「オール川崎で知恵を出し合い、共通の課題である加入促進に取り組みたい」と抱負を語った。
川崎市全町内会連合会の前会長、鏑木茂哉さんが今年2月に逝去。任期の途中だったが、3月の正副会長、役員会議で急遽、瀧村会長が新会長に選出された。瀧村会長は「急な事態で驚いているが、重要な役を受けたと思っている」と話す。
川崎市全町内会連合会は市内7区の全町内会連合会で構成され、町会活動を研究する研修会の実施や、各区の課題を市長に伝える対市要望などの活動を行っている。市の自治会、町内会数は649団体。加入世帯数は、2019年4月1日時点で44万2213世帯、加入率は60・2%。10年前と比べて加入世帯数は約7900世帯増加しているが、加入率は7・1ポイント減少している。
瀧村会長は「各区、地域性はさまざまだが、共通の課題は『加入促進』。新たに転入してくる人、まだ加入していない人たちに、どう加入を進めていくのか、知恵を絞りたい」と話す。
福田紀彦市長は、昨年台風19号による被災以降、「地域のつながりの重要性」を強調。「地域防災力」を高めるため、川崎市は来年度、町内会・自治会への加入促進を強化する方針を打ち出している。瀧村会長は「有事の際、ひとつの大きな目的をもち、問題の解決に当たれるのは、町会、自治会の大きな存続意義」としながら、「初めは『向こう三軒両隣』であるご近所付き合い。地域に関心を持つことからだと思う」と話す。
瀧村会長は94年から久地第一町内会、14年から高津区全町内会連合会の会長を務めている。
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