区内坂戸にある開発施設「かながわサイエンスパーク」(KSP)にオフィスを構える「株式会社A-LIFE」(武田泉穂 代表取締役)が、先月下旬から都営地下鉄三田線の車両内にPRを掲出。妊産婦に優しい環境づくりなどを目的に、厚労省が推進している旗印「マタニティマーク」の普及に努めている。
「マタニティマーク」は2006年、妊娠・出産に関する安全性と快適さの確保を目指し厚生労働省が発表したもの。基本的に自治体の窓口で母子手帳と共に無料配布されており、妊婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくする役割を担っている。また交通機関などにはこのマークへの理解を呼びかけるポスターなども掲示され、妊産婦に優しい環境づくりが年々、推進しつつあるといわれている。
優先席にメッセージ
そんな中、区内坂戸にある「株式会社A-LIFE」でも、都営地下鉄三田線(1編成)に、このマタニティマークを応援するPRを掲出した。期間は2022年6月24日までの1年間。同社では妊娠初期、胎児の成長はもちろん、母親の健康維持などにおいても重要な時期にもかかわらず、外見からは見分けがつかない事などを問題視。さらに「電車で席に座れない」「たばこの煙が気になる」などといった苦労が多い事なども考慮し、車両内の優先席横にある連結部(計5カ所)に「妊産婦さんへ思いやりを!」といったメッセージを掲げている。
「妊活サプリ」相乗効果に期待
元々同社は、不妊治療中の男女を対象とした「妊活サプリメント」等の製造・販売を手掛けており、オフィスを構える高津区では無料モニター募集活動などを展開。寄せられた近隣からの声を新商品に役立てるなど、地域に寄り添った研究開発を行っている。
同社・武田代表は「電車内でのPR掲出は、弊社では初めての試み。これからも一人でも多くの方々の妊活をサポートしていければ」などと話し、自社商品との様々な相乗効果に期待しつつ、今回の取り組みの意義を説明していた。
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