区内在住のアマチュアゴルファー・田中菊雄さん(87)が、プロでも困難とされる「エージシュート(以下AS)」と呼ばれる記録を1000回達成した。ゴルフ技術はもとより健康なくしては実現不可とされる快挙に、周囲も祝福ムードに包まれている。
田中さんが1000回記録した「エージシュート(AS)」とは、ゴルフの打数スコア(18ホール)が、自身の年齢を下回る事。一般的なゴルフコースの規定打数は「72」に設定されており、スコア70〜80台を安定して記録できるゴルファーは「シングルプレーヤー」として賞賛される。そんな中、71歳の時に年齢を「1」下回る70のスコアで「初AS」をマークした田中さんは、自身80歳の頃からこの記録を連発。500回達成時など節目のタイミングで本紙にも度々登場し、地域に明るい話題を提供してきた。また昨年暮れのインタビュー取材時には、通算達成回数が936回を数え大台到達に期待が膨らんでいた。
「健康ゴルフ」旗頭に
ASの回数以上に田中さんの存在に注目が集まる理由が「ゴルフに向き合う姿勢」。審判や記録員がいないゴルフにおいて「ボールはあるがままぬ打つ」という基本的な精神に則り、救済的な措置を一切排除。自分で記入するスコアカードも、誤りがないか同伴プレーヤーやキャディにしっかりと確認・検証してもらい、署名まで依頼する徹底ぶり。それにも関わらず、記録のみに固執せず、気さくに周囲を和ませつつプレーを楽しむ姿は各方面で評判を呼んでいる。またASはゴルフの腕前以上に、肉体的な衰えにも打ち克たなければ達成できないため、自ら「健康ゴルファー」の旗頭となり協会を設立するなど、業界全外の盛り上げ役も務めている。
記念コンペに139人
周囲の期待に応え無事「AS1000回」を達成したのは3月24日。87歳の田中さんは、高津区からもほど近い「よみうりゴルフ倶楽部」(東京都稲城市)で、この日は「84」のスコアで回り大台に到達した。
さらに、この快挙を祝おうと4月25日には同ゴルフ場で「記念コンペ」が行われ、田中さんとゆかりのあるルファーや関係者など等139人が参加。会場は沢山の祝辞と笑顔に包まれていた。
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