神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
高津区版 公開:2022年8月19日 エリアトップへ

「不適合生コン」高津区にも 市内延べ20棟 再利用で建基法抵触

社会

公開:2022年8月19日

  • X
  • LINE
  • hatena

 有限会社小島建材店(宮前区)が日本産業規格(JIS)に反する生コンクリートを出荷した問題で、国からの情報をもとに調査を進めてきた川崎市は、このたび建築基準法に抵触する建築物が市内で18現場・20棟であることを特定した。7月21日には関係者に対し法適合を求める書面を発送。9月末をめどに各建築物の対応を確認する方針だ。

今年4月から調査

 同社は1月上旬から2月上旬にかけて、建築現場で余った生コンを再利用するため、JIS規格に適合しない疑いのある生コンを東京・神奈川の7区市の計30現場に出荷していた。市まちづくり局の聞き取り調査に対し、「雪の影響で打設できなかったものを、新しく製造した生コンクリートに混ぜて出荷した」と説明したという。

 管轄する国土交通省から情報提供のあった市の調査対象は、20現場・57棟。市は4月から国や関係特定行政庁と協議を進め、建築基準法の規制対象部位への使用の有無とJIS規格への適合調査を実施。7月上旬には、建築基準法37条に抵触する建築物が18現場・20棟であると特定した。そのうち多摩区と麻生区が最多の7棟、次いで宮前区の4棟、高津区の2棟と続いた。

 建築基準法37条では、建築物の基礎や主要構造物などに使われるコンクリートの品質について、【1】JIS又は日本農林規格に適合するもの【2】国土交通大臣の認定を受けたもの―の2つが定められている。そこで市は7月21日、特定された18現場に関わる所有者や建築主、工事管理者、工事施工者に対し、基礎の打ち直しなどの「必要な改修工事の速やかな実施」または「国土交通大臣の認定の取得」を求める書面を発送した。

川崎市「丁寧な説明を」

 市は各建築物の対応方針について、9月末をめどに確認し、全ての建築物が適法となるよう、国と連携しながら対応を進めていく。特定された建築物の多くは、引渡し前や工事中の戸建て住宅のため、市の担当者は「所有者や建築主の意向が適切に反映されるよう、工事施工者には丁寧な説明や対応をしていただくよう求めていきたい」としている。

高津区版のトップニュース最新6

市制100年で1万発に

多摩川花火大会

市制100年で1万発に

今年の開催概要決まる

4月19日

「おいしさの技術」に迫る

県立川崎図書館

「おいしさの技術」に迫る

「食」テーマの企画展、話題に

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月12日

「しあわせ職場賞」に喜び

久地「日本理化学工業」

「しあわせ職場賞」に喜び

障害者の働き甲斐、支援

4月12日

「都市緑化」を後押し

溝の口駅周辺エリア

「都市緑化」を後押し

地元造園家らがイベント

4月5日

上昇幅拡大、より鮮明に

高津区公示地価

上昇幅拡大、より鮮明に

都内との価格差背景に

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月20日0:00更新

  • 4月15日0:00更新

  • 4月8日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook