高津区内などを流れる多摩川流域では現在、川崎市の取り組みとして民間事業者による「水辺のにぎわい創出」などの可能性を模索する社会実験を実施。千年にある地元企業なども実施事業者として名を連ねている。
この取組みは、今後の水辺活用に向けた検討材料とするために、市内2カ所の多摩川河川敷で行われているもの。このうちゴミの不法投棄や騒音などが課題となっている「丸子橋河川敷」では、市と民間事業者が協力して、新たな社会実験が始まっている。
催しに4500人
同エリアで実験的に行われているのは「イベントの開催」。水辺のにぎわい創出などを目的に11月までの期間、週末を中心にキッチンカーやバーベキュー場が開設されている。そんな中、9月10日と11日には様々なアクティビティが体験できる「丸子橋リバーサイドジャンボリー」が開かれた。当日は空気で膨らませた大きな滑り台やアスレチックなどの遊具等も設置され、家族連れなど2日間で延べ4500人以上が来場。会場では子ども達の歓声などが響き、多摩川の利活用について新たな可能性を感じさせていた。
地元企業も一役
今回の実証実験は、川崎市が選定した5つの民間事業者で行われており、会場における熱中症や感染症の対策設備、キッチンカーの手配、休憩スペース設置などを請け負っている。事業者の一つで、区内千年にある「(株)リベラルコーポレーション」の青木康洋代表=人物風土記で紹介=は、幼い頃から遊んでいた多摩川が近年変わりゆく姿を問題視しており「課題解決に取り組みながら、選定された地元の企業のPRの場としての機能にも期待している。そして様々な催しで市民の方に楽しんでもらえるように努力していければ」と語っていた。
この社会実験は今後、ピクニックやスポーツイベントをはじめ映画上映、動物園、プロレス、キャンプ、音楽イベントなど、11月までの期間、多岐にわたり展開される予定となっている。
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