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公開日:2023.11.17

パープルリボン運動
「女性への暴力根絶」声届け
すくらむ21で啓発企画

  • すくらむ21で設置されている「パープルリボン」の展示

  • 11月13日に発行された情報誌

  • すくらむ21インスタグラム

 女性に対する暴力をなくしていこうと国際的に取り組まれている「パープルリボン運動」。11月12日から25日までの期間中、川崎市や男女共同参画センター「すくらむ21」(高津区溝口2の20の1/【電話】044・813・0808)などで運動が行われている。

 1994年にアメリカで始まった「インターナショナル・パープルリボン・プロジェクト」が発端とされるこの運動。女性たち自らが、シンボルとなる紫色のリボン(通称・パープルリボン)を身に着け、暴力根絶の意思を表示する。現在では40カ国以上で取り組まれている。

様々な形で啓発

 川崎市では、この運動に対する賛同の意志表明として11月12日から2日間、新庁舎をパープルにライトアップした。

 男女が共に自立し、平等で快適に暮らしていくことを推進している「すくらむ21」では、この問題を少しでも解決していこうと、2009年から運動へ参画している。

 今年度も施設内に11月30日(木)まで特設ブースを設置するほか、物干しロープに思いを残す「クロースライン」という表現を用いて、訴えたいことや悩んでいる「声」を匿名でメッセージを残す参加型アートも取り入れた。記された「声」を見て、他の人の経験や社会問題を知ってもらうことが主な狙い。今回、特設ブースの設置を行ったのは西高津中学校の2年生5人。この問題を幅広い世代に知って欲しいと、職場体験の一環として取り組んだ。

 また会場に足を運べなくてもこの取り組みへ参加意思を表明できるようすくらむ21の「インスタグラム」も開設しており、同施設は多くの人の参加を呼び掛けている。

 さらに、身近で役に立つ情報を掲載した無料情報誌を年3回発行。今回は「女性に対する暴力」を特集しており、同施設や市内の公共機関などで入手できる。

DVの相談は902件

 すくらむ21では「女性のための総合相談」を設けており、昨年4月から3月に寄せられた相談件数は2593件。うちDV被害に関しては、902件と相談内容の3割強を占めている。そんな中12月8日(金)には、同所で「改正DV防止法」の活用術をレクチャーするイベントを予定。2024年4月にDVに関する法律が改正されるのを前に弁護士を招き、各種支援制度の活用の仕方など学べる内容となっている。

 参加無料、13時から15時、先着25人、12月1日(金)まで受付。申し込みはかなテラス【電話】0466・27・2111へ。

 すくらむ21の担当者は「市内だけでなく全国的に見ても、DVの相談は増えている。苦しんでいる人や困っている人がいること知ってもらうことが大事。皆さんが記した言葉が勇気につながる人もいる」と様々な形で運動への参加や困難な女性への支援物資の寄贈も呼び掛けている。

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