元劇団四季の女性3人で結成された「nicots moms」(ニコットマムズ)が、昨年11月から始まった市社会福祉協議会主催の「川崎市保育まつり」に出演。今春卒園する園児達のお祝いコンサートを行っている。
同じ境遇の3人が集結
高津区在住の村上侑希さんは、これまで劇団四季やピューロランドでプロのパフォーマーとして活躍してきた。子どもにも恵まれたが、子育てとパフォーマーの両立は難しく、復帰を断念。そんな中、SNSを通じて川崎市内に同じような境遇の元劇団四季のメンバーがいることを知り、交流を重ねていく中で約2年前「nicots moms」(ニコットマムズ)結成の構想が持ち上がったという。
創設メンバーは村上さんのほか、大村奈央さん(中原区在住)、AYAKOさん(宮前区在住)の3人。皆が市内在住の元劇団四季メンバーで、育児の悩みを共有していた事もあり、自分達の持つ元プロパフォーマーとしてのスキルを地域に還元しようとファミリーコンサートの開催を画策。「子育てのマンネリ化による心身の悩みは、家族にも影響を及ぼす」という経験則から「ママが幸せ=子どもにも愛情が注げ、幸せに育てることが出来る」という活動の基本コンセプトを掲げ、再びステージで躍動している。
「ホンモノは凄い」と大好評
コンサートの内容は子どもから大人まで一緒に楽しめるミュージカル仕立て。台本や振り付けも、ほかの元劇団四季のメンバーに依頼したりと、様々な工夫を施す。二子新地にある「にこぷら新地」で開催した初公演は、計100人の定員が即座に埋まるほどの人気ぶり。「たつのこはら保育園」(宮前区)の石丸慎介園長は「子どもが一緒に楽しんで踊ったり歌ったりと目をキラキラさせていた」と、本物のエンターテインメントを目の当たりにして、驚いた初見の感想を話す。その石丸さんが役員を務めていた縁もあり、現在は「川崎市保育まつり」への出演を果たしている。
市内7区のホールで開催
11月14日の川崎区を皮切りにスタートしたこの「川崎市保育まつり」は、今春卒園する園児達をお祝いしようというもの。市内7区のホールで順次開催しており、高津区での公演は既に終了。1月16日には「NECホール」(中原区)を会場に行われ、卒園を控えた約1000人の園児を前に、楽しいコンサートを繰り広げた。
催しの終了後、来場した子どもやその母親からお礼の言葉やファンレターが届く事も多く、村上さんは「とても感謝しています」とコメント。その上で「活動をもっと広めて、誰もが気軽に楽しめるよう無料でコンサートを行うのが目標」と笑顔で話していた。
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