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高津区 社会

公開日:2025.07.18

川崎市平和館
原爆写真をカラー化
終戦の日に合わせ特別展

  • 呉市の吉浦町(現・若葉町)の海軍工廠砲煩実験部から見た広島原爆のきのこ雲 撮影者:尾木正己 写真カラー化:渡邉英徳(東京大学大学院)

 川崎市平和館(中原区木月住吉町)は7月26日(土)から、特別展「天然色で見る広島・長崎と80年後の世界」を開催する。8月24日(日)まで。午前9時から午後5時。8月11日を除く毎週月曜、12日(火)、19日(火)は休館。

 同館では、市民に戦争の悲惨さを伝え、平和に対する理解を深めてもらうことを目的に、毎年終戦の日である8月15日前後に特別展を企画している。戦後80年となる今年、東京大学大学院の渡邉英徳研究室の協力で、広島、長崎の原爆写真をカラー化したものを展示。同館の担当者は「モノクロ写真は遠い昔の風景と捉えがち。カラー化されることで、より最近のこと、自分事として感じる機会にしてほしい」と企画の意図を語る。

 そのほかにも、広島の高校生が被爆者の証言をもとに共同制作した「原爆の絵」、核実験の歴史、現在の核兵器の分布、核軍拡・軍縮の年表などのパネル展示を行う。6日(水)、9日(土)午前11時からと、午後1時からの2回、9歳以上の小学生を対象に、空襲や原爆などの戦争をテーマにしたアニメーション映画を上映する。定員30人(当日先着順)。

 終戦記念日となる15日(金)には平和館見学ツアーも実施。午後1時15分から2時15分。9歳以上で先着20人。事前申込み制で7月16日から市ウェブサイト、電話、FAXで申込み受付。

 今回の特別展関連イベントして2つの上映会も開催する。8月2日(土)午後2時から、英国で制作された核戦争をテーマにしたアニメーション作品『風が吹くとき』を上映。16日(土)午後2時からは日系人映画監督のスティーヴン・オカザキ氏が手掛けたドキュメンタリー映画『ヒロシマナガサキ』を上映。両日とも事前申込み制で定員は先着40人。市ウェブサイト、電話、FAXで申込み。(問)同館【電話】044・433・0171、【FAX】044・433・0232

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