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多摩区・麻生区 文化

公開日:2021.03.19

第3回川崎市地域文化財を紐解く【5】
静かに並ぶ6基
長尾神社・石祠

 長尾神社の社殿横に粛然と並ぶ6基の「ほこら」。すべて石祠で、側面や背面に建立時の銘が彫られているが、由来は不明な点も多い。

 同神社奉賛会所有の「長尾神社の栞」によると、その一基は「賽歴4甲戌歳(1754年)5月吉日、江戸北八町堀石工和泉屋三良左衛門」と記され、浅間神社と伝えられる。このほか「明治13年辰(1880年)9月」御嶽神社、「明治22年辰(1889年)6月」白山社との石祠も。「武蔵野風土記稿」等の記録はあるが事情は定かでないという。

 左の同型3基は正面に「氏子中」、側面に「明治22年6月建造」とあるが由来は不明。「前期移転4社の日枝大神(山王社)や稲荷明神が含まれるかもしれない」としている。

多摩区の川崎市地域文化財を紹介するコーナーです。

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