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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2026.07.17

セレサ川崎農業協同組合の代表理事組合長を務める 大久保 巌さん 高津区在住 61歳

  • 大久保 巌さん (写真1)

全力で農地や食を守る

 ○...川崎の農業を支える組織の組合長に6月23日付で就任した。畑のすぐ隣に住宅がある都市農業の強みを生かし、「新鮮なものを皆さんに味わってもらいたい」。近年は後継者不足などで農地が失われることも増える中で、「農地や食を守り、生産者と消費者の『顔の見える関係』を維持するのが役割。そのために全力を尽くす」と言葉に力を込める。

 ○...生まれは高津区の農家。1987年に旧川崎市中央農協に入職して以来、「人のために全力を尽くす」をモットーに約40年にわたって勤めてきた。支店業務を中心に、本店総務部長、セレサ不動産社長、副組合長を経験。ここまで続けてきて感じるのは、「皆が支えてくれているから今の自分がいる」という職員らへの感謝。全支部を一つひとつ回る組合員との対話集会を予定し、「声をしっかり聞いて、ちゃんと応えられる組合でありたい」と語る。

 ○...「他の場所と空気が違って、心が洗われる」と話す神社が、自身にとっての憩いの場。結婚して大阪府で暮らす子どもに会いに行く時には、車を走らせて奈良県の橿原神宮や大神神社、三重県の椿大神社などにも足を運ぶという。地元に戻れば、子ども会の役員として夏祭りの準備・運営などに奔走。「大変だけど、子どもたちが喜んでくれるなら」と目を細める。

 ○...住吉支店勤務時代に、窓口で怒鳴っていたある組合員の話に対応したことがあった。とことん話を聞いて真摯に向き合った結果、その人は住宅ローンや貯金まで任せてくれるようになり、関係は異動後も続いた。「しっかり受け止めて、相手のためにできることは全部やれば、相手も分かってくれる」。組合員や職員たちのために、これからも全力を尽くす。

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