多摩区・麻生区 教育
公開日:2026.05.01
社会を学ぶ「ミニたまゆり」 子ども主役の「町」 20回の節目
子どもたちが中心となって仮想の町をつくり、仕事や買い物を通じて社会の仕組みを学ぶ--。そんな子どもの成長につながるユニークな取り組みを田園調布学園大学(麻生区)が続けている。労働の喜びやお金の大切さを楽しみながら学ぶイベント「子どもがつくる町 ミニたまゆり」が、今年で20回目の節目を迎える。
地域から広がり
「ミニたまゆり」は2005年、福祉・教育・保育を専門とする同大が「子どもたちが社会の仕組みを肌で感じ、自立心を育む場を作りたい」という願いからスタートさせた。ドイツ・ミュンヘン市で1979年から行われている「ミニ・ミュンヘン」をモデルに、当初は学園祭の一企画として誕生したが、年を追うごとに地域団体や企業との連携が深まり、現在では数千人が参加する規模へと発展。学生が運営をサポートすることで、子どもたちの成長のみならず、学生側の「キャリア教育」の場としても機能している。名称の「たまゆり」は、学生が利用する「たまプラーザ駅」と「新百合ヶ丘駅」に由来し、地域に根差した活動の象徴となっている。
仕事から納税まで
町の住民になれるのは、5歳から15歳までの子どもだけ。大学生や大人は必要以上の手助けをせず、子どもたちの自由な発想による自主的な運営を徹底している。
町には市役所や銀行などの公共施設のほか、製品を販売する工房、食事を提供する飲食店、ボウリングや射的といった娯楽施設が並ぶ。子どもたちは自分の好きな場所で仕事をし、勤務を終えると専用通貨「ユリー」で給料が支払われるが、「税務署」で納税を済ませ、残ったお金で買い物や食事、ゲームを楽しむことができる仕組みだ。
「仕事や社会の仕組みをリアルに経験することは、日常ではなかなか得られない。楽しみながら子どもたちの成長につながっていく」。ミニたまゆりを担当する同大の番匠一雅教授は、子どもたちが働く喜びを実感することで、地域への愛着も育まれていると語る。
子ども大統領選挙
20回の節目を迎える今年は、「かながわ子ども合衆国」として、県内各地に点在する「子どもの町」から選ばれた代表者が、国会議事堂で「子ども大統領選挙」を開催する予定。大人の代表者と意見交換を行うなどイベントも考案中だ。番匠教授は「まちづくり経験は子どもたちを大きく伸ばす。将来は、行政を巻き込んだ国の公的な活動にしていきたい。すべての都道府県に『ミニ〇〇』という体験の場を増やせれば」と抱負を語った。
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