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公開日:2026.05.29

水辺のある里山を守る会 緑地の自然を写真集に 市長に活動報告

  • 福田市長(右端)に活動を報告する(右から)織野会長、副会長の窪田さん、藤本さん

    福田市長(右端)に活動を報告する(右から)織野会長、副会長の窪田さん、藤本さん

  • 写真集『水里』の表紙

    写真集『水里』の表紙

 麻生区はるひ野に広がる黒川よこみね緑地の保全活動を行う「水辺のある里山を守る会」(織野章会長)はこのほど、緑地内の自然や生き物を収めた写真集『水里』を出版した。5月21日には、織野会長らが市庁舎を訪れ、福田紀彦市長に活動報告を行った。

 黒川よこみね緑地は、黒川特定土地区画整理事業によって「はるひ野」が整備された際に保全された、約7haの特別緑地保全地区。敷地には谷戸の湧き水を水源とする水辺の緑地が広がり、希少性の高い多くの生物や植物が生育している。

 同会は、里山の環境保全などを目的に2009年に設立。常緑樹の間伐、池や水路の整備、山野草の保護育成とモニタリングなどを通じ、緑地の維持管理に努めている。10年ほど前からは近隣の小学生らを対象にした生き物観察や植樹などの自然学習も展開。現在30人ほどの会員が所属し、月6回の活動をこなしている。

「大変貴重な記録」

 5月21日、織野会長と副会長を務める窪田迅郎さん、藤本真紀さんが市庁舎を訪問し、福田市長に対し、同会の紹介や設立経緯、日頃の活動報告などを行った。

 織野会長は、緑地内に1日300tの湧き水が流れていることや、56種もの絶滅危惧種が生息していることなどを説明した。「里山の自然は、手を入れることで結果が出てくる。希少な生き物や山野草、昆虫がいることをたくさんの人に知ってほしい」と思いを語った。福田市長は写真集を「何度も見返している」とし、「これが川崎なのかと、これだけ豊かな自然があることを知らず、驚き、感動している。大変貴重な記録」と感嘆の表情を見せた。また「17年間、素晴らしい活動を継続し、こども自然教室など次世代につなげる活動も続けていただき、本当にありがたい」と感謝を伝えた。

保全活動の一つ

 写真集は、窪田さんらが約20年にわたって撮りためてきた植物や昆虫、緑地内の自然風景などを収録。もともと川の調査活動などを行っていた窪田さんは、生き物の記録を写真に残そうと撮影を始めたという。「今回の写真集は、この場所の自然の状況を理解してほしくて作ったもので、保全活動の一つでもある。良いものができた」と笑顔を見せる。編集は藤本さんが担当した。「こういう作業は初めてだったが、窪田さんの写真は生き物愛に溢れていて、観察している時の思いが伝わってくるようだった」と藤本さん。「地道な活動のたまものを形にするのが自分の仕事だと思って取り組んできた。子どもたちや皆さんに伝われば」と話した。

 写真集は全編カラーで98頁。同会ウェブサイトから購入が可能。詳細は販売ページ(https://x.gd/I0hUz)。

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