対談 川崎市議会議員まちづくり委員会副委員長・原典之×同委員会前委員長・青木のりお 自転車の利用環境向上を 議員提案での条例制定・改定も推進 企画・製作／原典之事務所
中原区選出の原典之市議（自民党）が、高津区選出の青木のりお市議（自民党）と対談。子どもを幼稚園に通わせる育児中のパパで、年齢は35歳。消防団に所属し、あだ名も”のり”と、何かと共通点が多い２人が、まちづくり委員会副委員長・前委員長の立場から、川崎市のまちづくりについて思いを語った。
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（事務局）最近は町内会の祭礼の警備や消防団活動などで忙しかったかと思いますが、本題のまちづくりについてお聞かせ下さい。
（青木）高津区・中原区とも、溝口・武蔵小杉というターミナル駅を抱える中での共通の課題は、自転車利用の環境整備でしょう。全国的にも自転車が絡む死亡事故が急増しています。特に傘差しや携帯通話をしながらの運転や交差点での事故が多いようですね。
（原）問題なのは歩道に自転車が走っていることです。かといって、自転車が車道を走るとなると、整備や市民の安全を守るルールづくりが必要。国では歩道を走る自転車への規制が今年７月に始まり、法案が来年春に成立する見通しになっていますが、早急な法整備が望まれます。
（青木）川崎市では、まず市役所通りを自転車と歩行者が分離して通行できるよう再整備しているところです。時間貸しの駐輪場を設置しながら、安全性かつ利便性も確保します。駐輪禁止区域への違法駐輪が多い現状では、新たな駐輪場の確保は必要です。市でも、商店街などに新規店舗を出店する際、駐輪スペースを設置するよう求めていますが、全てカバーできてはいません。
（原）私が視察してきたドイツのフライブルグ市では、駅前等の繁華街には専用の乗り物や徒歩、自転車でしか行けず、車を入れない施策は、エネルギー対策や通行環境に対し非常に有効だと感じました。日本はもとより、まずは川崎市からそうしたアイデアを含めた駐輪場の整備とルールづくりが必要だと思っています。禁止区域への駐輪は、逆にいえばそこに市民のニーズがあるということ。通勤・通学・買い物客など利用状況を鑑み対応することで、商店街の活性化にも繋がってくるものと思います。
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（事務局）条例の制定・改正などに向けても、近い考えを持っているようですが。
（青木）市民のための市議会議員であるため、地域の声を反映させた条例制定・改正に携わることが大切。例えば、傾斜地のマンション。盛り土により高さ制限をかいくぐる手法で市民に不利益を与えてきた業者に、規制を強化する動きが出ています。またマンション増で町内会に加盟しない世帯が増え安否確認などの管理が難しくなっている現状から、町内会加入促進条例も持ち上がっています。
（原）その他、高層集合住宅の震災対策として備蓄スペースの確保を必要とする要綱をまとめ、７月から施行となりました。こうした条例などは全て市民の声を市政に反映させたものです。これからも市民の声を聞き、市民のための議論をし、正しい政治決断をしていきたいと思います。
（青木）まさにその通りです。
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「市民の声市政に届けます」
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