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公開日:2026.11.06

園内併設で発達障害緩和へ 開所5カ月、理事長に聞く

  • 「まずは気軽に子育ての相談に来てほしい」と呼び掛ける職員ら

    「まずは気軽に子育ての相談に来てほしい」と呼び掛ける職員ら

  • 個性に合わせた遊具

    個性に合わせた遊具

 認可保育所にじのそら宮内保育園(宮内)内に、児童発達支援事業所「なないろみやうち」が5月に開所した。川崎市医師会や小児科専門医の後押しを受け、福祉・医療の連携で誕生した同施設。子どもの特性に応じた「オーダーメイドの支援」を掲げ、地域における早期支援の拠点を目指す邉見洋之理事長(67)に聞いた。

 児童発達支援事業所とは、集団活動が苦手、落ち着きがないなどの発達に特性のある未就学児を対象に日常生活の力や適応力を育む通所型福祉サービス。近年事業所の新規参入が相次ぐ中、同施設は保育園内に開設された市内でも極めて珍しいモデルだ。認可保育所や病児保育施設を運営する社会福祉法人虹の会が手掛ける。同会が培ってきた保育力と、小児科医ら医療陣の知見が結集されている。

 邉見理事長は「園内にあることで、総合的な支援体制を築くことができる。健常な子どもたちとの集団生活と個別療育を行き来し、確かな支援を届けていく」と語る。

 最大の特徴が、決まった課題をこなす訓練型ではなく、子どもの得意なことや興味があることをフックに苦手分野へと自然にアプローチする個別支援。保育園の園庭遊具や行事への参加など、同世代との日常的な関わりも大きな刺激になっているという。開所から5カ月が経過し、保護者からは「外出先で困ることが減った」、保育士からも「友達と遊べるようになった」と確かな変化を喜ぶ声が相次ぐ。

 長年現場で子どもたちを見詰めてきたスタッフの永田ゆかりさん(68)は「苦手さゆえの困り感が自信をそいでしまう。得意な遊びで力を引き出し、生きやすくしてあげたい。ここは子どもたちが輝くためのパスポートのような場所」と寄り添う姿勢を強調する。

 核家族化が進む今、子育ての悩みを孤立させない地域のセーフティーネットとしての意義も大きい。加藤智子事務局長(60)は「敷居を感じず、まずは気軽に子育ての相談に来てほしい。看護師や栄養士も含めた総合的な力で、保護者の困り感も包み込んでいきたい」と力を込める。

 職員らは「早期に適切な支援へつなぐことが、子どもの将来の選択肢を広げ、家庭の笑顔を守る」と話す。(問)【電話】044・982・3265

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