川崎大師の土産の定番「久寿餅」の製造販売を行う「住吉」と、大師地区を拠点に活動を行う地域団体「大師ONE博」が共同して新商品を開発する「Hack―O Project(ハッコウプロジェクト)」。今年5月下旬にプロジェクトがスタートし、このたび試作品が完成。プロジェクトチームは9月23日、アドバイザーや、NEC玉川プロボノ倶楽部のメンバーら協力者に向けた、第一段発表会を行った。
プロジェクトは「イエローロケッツ」と「松竹梅」の2チームで活動。それぞれブランドビジョンの策定、ターゲット設定、市場調査、商品アイデア、試作の過程を発表した。
「イエローロケッツ」のブランドビジョンは「貴方が大切な人とつくる、倖せなひととき」。食べる人が、揚げた久寿餅の皮で餡を挟んでしあげるお菓子を提案した。試作品では皮部分はでんぷんに白玉を混ぜた生地を使用。参加者からはカリカリに揚がった皮と餡の食感が楽しいと好評だった。「揚げたてだともっとおいしい。その鮮度を大切に」といった意見も出た。
「松竹梅」のブランドビジョンは「あなたと、心躍る、笑顔溢れる時間を」。「心躍る食感」を再現するために、さまざまな具材を多様な皮でサンドするお菓子を提案。生クリーム、プリン、シャインマスカットをもなかでサンドしチョコでコーティングしたものと、抹茶バタークリーム、フィアンティーヌ、求肥(ぎゅうひ)をもなかではさみホワイトチョコでコーティングしたもの2種類を試作。担当者は「心躍る食感には程遠い」としたが、もなかの風味もあり、求肥の食感も楽しめると好感触だった。
大師ONE博共同代表の杉谷昌彦さんによれば、今後プロのパティシエが関わり年内に完成させ、来年夏前にはパッケージなども含め、商品化を目指すという。住吉の森明弘社長は「両チーム人を幸せにしたいという気持ちを共通してもっていたことがうれしかった。これまで久寿餅を提供することが使命だったが、プロジェクトを機に新しい文化を生み出したい」と先を見据えた。
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