神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2024年9月13日 エリアトップへ

関東大震災から101年 朝鮮人虐殺、記憶に刻む 川崎区内で追悼集会 

社会

公開:2024年9月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
追悼する参加者
追悼する参加者

 1923年の関東大震災時に日本人民衆によって虐殺された川崎の朝鮮人を追悼する集会が9月4日、川崎区旭町の徳泉寺前で行われた。在日コリアンの歴史と文化の記録や学習、発信に取り組む市民団体「川崎在日コリアン生活・文化・歴史研究会」が呼び掛け、20人余りの市民有志が参加。在日コリアン高齢者らでつくる「ウリマダン」に通うハルモニ(おばあさん)6人も献花を手向け、朝鮮民謡「アリラン」を歌い、犠牲者を慰霊した。

 現場はかつて、富士瓦斯紡績川崎工場(現・川崎競馬場)があった場所付近。同工場には、多くの沖縄出身の女性労働者が働いていた。震災では建物倒壊によって154人が圧死し、このうち、沖縄出身の犠牲者は48人(女性46人、男性2人)に上る。工場のがれき撤去作業に朝鮮人労働者が動員されたが「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた」とのデマにより、朝鮮人5人と朝鮮人と誤認された日本人1人が自警団の集団暴行で死傷した。新聞報道と県の調査報告書によると、関東大震災時に川崎区内では8人が殺害され、富士瓦斯紡績川崎工場は犠牲者の最も多い場所だ。

 集会では「穏やかな暮らしを営んできた日本人が豹変してむごい殺人を犯した街の歴史に、私たちは向き合う必要がある」「今まで、私たちが、あなたたち一人ひとりの無念な思いに寄り添えなかった事実を猛省し、決して忘れることなく記憶に刻むことを誓います」との追悼文が読み上げられた。

 集会は今回が初開催。同会の三浦知人さんは「歴史の真実をなかったことにしてはいけない。川崎も犠牲になられた方々のことをしっかり記憶に届める活動を諦めないでやっていこうという思いから追悼集会を開いた」と説明。来年以降も続ける予定だ。

市民団体発行の資料集希望者に販売

 同会は昨年発行した資料集『朝鮮人虐殺 川崎調査の記録集』を300円で販売。発行後、県の調査報告書で確認された新たな犠牲者名を増補部分を挟み込んだ。希望者は三浦さん【電話】080・4656・6014。

川崎区・幸区版のローカルニュース最新6

「楽しく」活動、広がる輪

ホームレス支援「CoE」

「楽しく」活動、広がる輪

リヤカーでおむすび配布

10月11日

3コア会場で10/19開幕!

「全国都市緑化かわさきフェア」

3コア会場で10/19開幕!

10月11日

ジャズとワインの夕べ

鋼管通で

ジャズとワインの夕べ

コントラバス奏者出演

10月11日

ボッチャを体験

ボッチャを体験

川崎マリエンで無料教室

10月11日

幸区の鉄道、魅力発信

幸区の鉄道、魅力発信

12日 ミニ新幹線乗車など

10月11日

市へ要望書提出

市全町連

市へ要望書提出

川崎区、幸区からは9件

10月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook