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公開日:2026.05.15

インバウンド拡大へ 企業・市民で魅力発信 市内の動向追う

  • 公開された同ホテルの新たなティザーサイト

    公開された同ホテルの新たなティザーサイト

  • 川崎夜市の様子

    川崎夜市の様子

 増加する外国人観光客の需要を取り込もうと、川崎市内のさまざまな企業でインバウンド対応への取り組みが進められている。川崎市が3月末に策定した、2037年度までを計画期間とする「第3次かわさき観光振興プラン」では、訪日外国人客の約36万人増を目指すとしている。企業や市民が一丸となった取り組みを追った。

 羽田空港の対岸にある川崎キングスカイフロント東急REIホテル(川崎区殿町)は7月6日、リブランディングを実施。これまでのビジネスホテルから新たに「体験設計型ホテル」をコンセプトに掲げ、名称を「The HOTEL Well-hub Haneda(ザホテルウェルハブハネダ)」へと改める。

 キーワードは「ネイチャースポーツツーリズムのハブ」。山や海など、日本の豊かな自然を活かしたアクティビティを求めて訪れる訪日外国人を新たなターゲットに見据え、各地に向かう拠点(ハブ)となる場所を目指す。

 サッカーJ1・川崎フロンターレは、市とのインバウンド連携事業として、訪日外国人向けの観戦ツアーを定期的に実施。関係者しか入れないエリアを特別に開放し、クラブの魅力を伝えている。同クラブによると、これまでにアメリカ、イギリス、中国などの観光客がツアーに参加したという。またホームゲームでは適宜、市内を中心に活動する国際共創コミュニティ団体「En Globe」の協力を得て、外国人向けの総合案内所を設置。英語、中国語、ベトナム語、スペイン語などの多言語通訳に対応するほか、川崎市や多文化にまつわるクイズなどを実施してサービス向上に努めている。

 また、川崎駅から川崎大師の旧東海道を盛り上げようと、20年に有志のメンバーによって結成されたインバウンド研究会は、「六郷の渡しイベント」と題して屋根なしバスで巡る工場夜景ツアーを開催。臨海部の夜の魅力の一つである工場夜景を観光資源とした振興に注力している。ただ、「訪日外国人が海外からこちらの情報にアクセスできる環境づくりに課題がある」と同会の森明弘代表は分析。今後は「より日本の文化に興味を持ってもらえるようなイベントづくりにも取り組みたい」としている。

宿泊・消費増目指し

 市によると、2024年の外国人宿泊者数は41万人で、うち約8割が川崎区と幸区を訪問。今後はさらに数を増やすべく、29年の目標を55万人、約14万人の増加を目指すとしている。

 ただ訪日外国人の26・1%がホテル・旅館のみの利用に留まっており、宿泊後の消費行動に結び付いていない。

 こうした現状を打破すべく、さまざまな企業・団体が知恵を絞っている。JR川崎駅東口一帯で毎年秋に行われる「川崎夜市」は、繁華街の夜の魅力を発信するイベント。川崎で長年愛されてきた名物店や人気店が軒を連ねる「川崎ソウルフード屋台」などで、訪日外国人の誘客に取り組んでいる。

 川崎市が3月末に策定した同プランは、26〜37年度までの12年間が計画期間。前プラン(16年)では海外向けSNSやインフルエンサーを活用した魅力発信を行ってきた。市は同プランに沿って、29年の訪日外国人旅行者数の目標を、69万人(24年)から105万人、約36万人の増を掲げる。

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