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川崎区・幸区 社会

公開日:2026.05.08

京急電鉄 車両を運行して合同訓練 川崎警察、川崎消防ら共に

  • 専門部隊によって車両から救出される負傷者

    専門部隊によって車両から救出される負傷者

  • タブレット端末を通じて状況を伝える車掌=京急電鉄提供

    タブレット端末を通じて状況を伝える車掌=京急電鉄提供

 京急電鉄(株)は6000人を超える死傷者を出した31年前の「地下鉄サリン事件」の風化防止と、類似事態の備えを目的とした合同テロ対策訓練を4月24日、京急川崎駅で行った。川崎消防署、川崎警察署、神奈川県警察が協力、約240人が参加した。今回は臨場感を高めるため、実際に車両を運行させて実施。車両や駅での対応、関係機関との連携を確認した。

 想定は、小島新田駅を出発した上り列車内で乗客が薬品を散布、乗り合わせた人たちが目の痛みと息苦しさを訴えているというもの。同社は乗客から非常通話装置で連絡を受けた車掌を起点に社内、関係機関への連絡から、到着駅ホームで待つ利用者の避難、到着後の乗客の誘導を実践。薬品の散布状況の共有では、タブレット端末のカメラ機能を活用し、動画で送る場面も見られた。

 川崎消防署の救急隊は負傷者のトリアージ(優先順位付け)から搬送。神奈川県警察のNBCテロ対応専門部隊が薬品の特定と除染作業、川崎警察署の鑑識課は証拠収集を行い、関係機関が被害の最小化と早期解決に向けて動いた。

 訓練を終え、川崎署警備課の山野秀一次長は、過去の列車内事件に触れ「いつどこで起きるか分からない。今日の訓練経験を活かしてほしい」と述べた。川崎消防署の渡邊勉署長は「車両を動かした訓練で緊張感が生まれた」と振り返った。

 同社の竹谷英樹取締役は「安心安全な鉄道を作り上げる目標につながった。訓練に参加して頂いた関係機関に感謝したい」と語った。

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