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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2011.07.14

7月末に行われる「わんぱく相撲全国大会」の神奈川県代表選手
佐々木主税(ちから)くん
中央区在住 小学4年生

ちから強く 父がいた土俵へ



 ○…先月開催された神奈川県ジュニア相撲大会小学4年生以下の部で、初優勝を飾った。決勝戦は自分より大きい子との戦いだったが「先生やお父さんに教えてもらったことを思い出しながら頑張りました」。3位だった昨年の雪辱を見事晴らした。それでも「嬉しかったけど、土俵の上では喜んじゃいけないきまりだから」と、一人の力士の表情を見せる。



 ○…「よく、何て読むのって聞かれます」。名前の由来は、プロの力士だった父の四股名(しこな)から。もともとは赤穂浪士・大石内蔵助(くらのすけ)の息子の名前だが、武士のイメージとは反対に、幼稚園の頃は臆病でよく泣いていた。7歳で相撲を始めてからは、だんだんと力強さが増すように。しかし、父と練習して臨んだ初大会では、不本意な結果となった。そこで闘志に火がつき、立川市の道場で本格的に稽古をつけるようになった。



 ○…試合前は週5日練習することもあるが、辞めたいと思ったことは一度も無い。続ける励みになっているのは「良い成績をとったら、友達に自慢できることかな」。学校の友達とは、カードゲームや近所の川で釣りをして遊ぶことが多い。活発な反面、家ではゲームのしすぎで怒られることも多いとしょんぼり。だが、好きな食べ物の話には「焼肉、ハンバーグ、からあげ!」と子どもらしく、元気な笑顔を見せる。



 ○…「日本人で、ずっと大関として頑張っているから」と、お気に入りの関取に魁皇の名を挙げる。実際にプロの取組を観戦した時は、激しさに圧倒された。「決着がつくのが早くてびっくりした」。そんな経験から、父もいたその土俵にいつかあがる夢が芽生え始めた。その第1歩となる『わんぱく相撲全国大会』の抱負は、「出場できない子の分まで頑張りたい」。あどけない表情に、大人顔負けの力強さが浮かんでいた。

 

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