さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2012.07.05
相模原・町田エリアを束ねる町田市トライアスロン連合理事長
池田 篤司さん
町田市玉川学園在住 59歳
気は優しくて、アイアンマン
〇…トライアスロン好きの会員70人をまとめる。年齢幅は、下が17歳から上は77歳。会員それぞれの楽しみ方に合わせ、練習法などをアドバイスする。当面は、8月5日に法政大学で行うジュニア対象トライアスロン大会の運営の成功が目標。運営の難しさが、次第に頭をもたげ始めている。参加者の集め方、競技の進行など課題は山積。「とにかく成功させたいんだ」と、ついつい鼻息も荒くなる。
〇…気が遠くなる距離を水泳、自転車、マラソンで競い合うトライアスロンに魅了されたのは、今から12年前の47歳のとき。当時、身分証の写真にふと目を遣ると、二重あごの自分がいた。ショックを隠せなかった。そのうち、営業先の顧客からトライアスロンを勧められた。気の向くまま入会。すぐに夢中になった。徐々に体づくりを始め、50歳で宮古島での大会に出場。約200Kmを12時間51分で完走した。宮古島大会には今年で出場8回。好記録を出し続けている。
〇…普段は歴史小説本をたしなむなど読書に興じるものの、一番の趣味は料理。昨年の震災では自ら手を挙げ、原発事故後の福島県に調理補助ボランティアとして出向き、汗を流した。得意料理はパスタ、カレー、ビーフストロガノフ。家庭での食事、仲間たちとのバーベキューで腕を振るう。美味しそうに食べる表情を見ると、嬉しくて癖になる。
〇…トライアスロンをひと言で、「人生」と評する。追い風や向かい風、上りに下り、ときには落車することもある。それでも、最後は必ずゴールテープが待っている。今後の目標は来年で9回目となる宮古島での大会。次回は還暦で向かえる節目とあって、気合十分だ。一方、孫の話題になると途端に表情が緩む。「双子の初孫たちと一緒にゴールテープを切りたいね」。そう話すと、最後は目じりが下がりっ放しだった。
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