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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2017.08.10

今季からSC相模原でキャプテンを務める
岡根 直哉さん
中央区在住 29歳

巻き返しへ、静かに燃える

 ○…今季、チームは勝ちきれない試合が多く、リーグの折り返しを過ぎ11位に沈む。「いい結果ではないが、大崩れすることもなく、粘り強く戦えるチームの良いところは出ている」と前を向く。勝ち星が続かない中でも、練習への熱意は決して薄れない。それは何も「主将だから」というわけではない。「選手としてずっと大切にしてきたこと」。その大きな背中と「プロ意識」でチームを牽引する。

 ○…大阪府岸和田市生まれ。サッカーの名門・初芝橋本高校で全国準優勝に輝いた。190cmと大柄ながら、確かな技術を併せ持つ稀少性は早くから注目され、大学卒業後に清水エスパルスでプロデビューした。しかし、出場機会に恵まれず山形、栃木、岐阜とチームを渡り歩く。そして、昨年末に打診を受けたのが相模原だった。最初は悩んだが、クラブの熱い思いに加え高校の先輩・辻尾真二選手の存在が背中を押した。安永聡太郎監督からは人間性を評価され主将に抜擢。元々ピッチで気持ちを押し出すタイプだが、就任後は「めちゃ抑えている」と苦笑い。主将として冷静に戦況を見極めることに努める。

 ○…相模原での生活も半年近くが経過。その間、周囲から人気の飲食店を聞き出しては足を運ぶ。中でも引っ越し初日に訪れた横山のラーメン店はお気に入り。「美味しいし、店員さんが元気で」。街から受け取ったパワーはピッチ上で「恩返し」していく。

 ○…7月末から中断していたリーグは8月20日、再開を迎える。このまま終わる訳にはいかない。巻き返しに向けて、チームはボール保持率を高めて得点を狙う形に取組む。その中で、中盤の後ろに位置する主将が担う役割は、攻撃の起点となるパスの配給。安永監督からは「パス成功率90%」と高い目標を設定され、選手としてさらなるレベルアップを誓う。今季終了時点での具体的な順位目標は立てず「一戦ずつ」を戦い抜き、逆襲へと向かっていく。

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