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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2019.11.28

レスリング井上智裕選手(FUJIOH所属) 国体連覇 東京五輪へ王手
相模原から世界の頂点へ

  • 相模原から世界の頂点へ (写真1)

 9月から10月にかけて行われた「第74回国民体育大会」で、淵野辺に本社を構えるFUJIOH(富士工業)所属の井上智裕選手(32)が、レスリングの「成年男子グレコローマンスタイル77kg級」で4年連続5回目となる優勝を果たした。今後の大会の結果次第では、東京五輪に「王手」がかかる。

 井上選手は兵庫県神戸市出身。レスリングと出会ったのは小学1年生の頃。レスリングには全身を使いタックルで相手をねじ伏せる「フリースタイル」と、腰から下を攻防に使わず上半身で組み合い攻撃する「グレコローマン」の2種類があるが、指導者だった父の勧めでフリースタイル種目を始めた。だが最初の2年間は試合で勝てない日々が続き、「毎日練習が嫌で仕方なかった」と当時を振り返る。

 転機が訪れたのは高校生の頃。フリースタイルで要求される素早いタックルが苦手だったため、グレコローマンに転向。ダイナミックに相手を投げる爽快さに夢中になった。すぐに頭角を現し公式戦では連勝が続き、16歳から現在まで国体に連続出場するという偉業を成し遂げた。

メダルで恩返し

 2016年のリオ五輪ではメダルに手が届かなかった。その借りを東京五輪で返すことを目標に、まい進してきた井上選手。リオ五輪に日本代表として出場した際に、印象に残っている試合としてトルコ選手との3位決定戦を挙げる。遠い海外の地にも関わらず、多くの人が日本国旗を振って自分を応援してくれたことに胸が熱くなったからだ。試合は惜しくも敗れはしたが、リベンジを固く誓った。

 東京五輪へ向け、さらに鍛錬を重ねていた井上選手。その支援に手を挙げたのがFUJIOHだった。「東京五輪をめざしている井上選手を応援したい」との熱心なアプローチに心を動かされ、17年4月から同社所属になった。

 試合には多くの同僚たちが訪れるようになり、「声援が力になる。温かい会社です」と感謝の言葉を口にする。12月に行われる天皇杯で優勝し、その後の世界大会で好成績を挙げると、五輪出場が決まる。「お世話になった人たちへの恩返しとして金メダルを持って帰りたい」。その強い思いを胸に、相模原にメダルを持ち帰るその日まで井上選手の負けられない戦いは続く。

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